Daily Newsという教材を通して、業界最大手のDMM英会話さんの市場参入の話やその後の協業について説明いたします

今では、ワールドトークでもDaily Newsという教材を使っています。
受講されたことがある方なら、一度は目にしたことがあるかもしれません。

この教材は、ビジネスパートナーでもあるDMM英会話さんが開発し、OEMとして提供していただいている教材です。

講師からの評判も非常に良く、現在ではグループレッスンや音読学習にも活用しています。

でも、実は10年以上前。
DMM英会話さんがオンライン英会話市場へ参入すると聞いたとき、私はまったく違うことを考えていました。

「これは大変な会社が来た。」

そう思ったのです。

当時のワールドトークは、まだ立ち上げたばかり。
何とか利用者を増やそうと必死になっていた頃でした。

そこへ、誰もが知る大企業が参入する。
正直、不安しかありませんでした。

でも今振り返ると、あの出来事がオンライン英会話業界全体を大きく成長させた転機だったのだと思います。

そして数年後、その会社と一緒に仕事をすることになるなんて、当時の私は想像もしていませんでした。

株式会社ライトアップの森山(@wu_moriyama)です。
これまで、15年以上のオンラインスクール運営と、200校以上のスクール立ち上げを実施してきました。

この記事では、Daily Newsとその提供会社であるDMM英会話さんとの協業について、お話いたします。

この記事でわかること
  • 市場に大きな企業が参入したときに起こる現象について
  • Daily News教材と、提供会社のDMM英会話さんとの協業について
  • 大きな企業との共通点について

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「DMMがオンライン英会話を始めるらしい」

そんな話を聞いた日のことを、今でもよく覚えています。
もう10年以上前のことです。

実は、ワールドトークはDMM英会話さんより約2年早くサービスを開始しています。
当時は、オンライン英会話という言葉自体が、まだそれほど一般的ではありませんでした。

市場はこれから大きくなると言われていましたが、実際には手探りの状態です。
利用者を増やすために試行錯誤を繰り返し、

「どうすればオンライン英会話を知ってもらえるのか。」

そんなことばかり考えていた時期でした。

そんな中で飛び込んできたのが、

「DMMさんがオンライン英会話に参入するらしい。」

というニュースです。

正直に言えば、最初は驚きました。
そして、不安もありました。

当時のオンライン英会話業界は、スタートアップやベンチャー企業が中心でした。
私たちもそうですし、WTEを導入いただいていたスクールの皆さんも、まだサービスを立ち上げたばかりという会社が多くありました。

そこへ、日本中の誰もが知っている企業が参入する。

「これからどうなるんだろう。」

そんな話を、業界の中でもよくしていたことを覚えています。

でも、実際に起きたことは、私たちの想像とは少し違いました

DMM英会話さんがサービスを開始すると、その勢いは本当に圧倒的でした。

  • サービス改善のスピード
  • プロモーション
  • 新しい取り組みやキャンペーン

「業界トップを目指す企業は、ここまで一気に動くんだ。」
そう感じたことを今でも覚えています。

そして翌年には、大規模なテレビCMが始まりました。

当時の私たちから見れば、到底真似のできる規模ではありません。

「これはもう勝てないな。」

そんなことを思った記憶があります。

でも、時間が経って振り返ると、不思議なことが起きていました。

オンライン英会話というサービスそのものを、多くの人が知るようになったのです。

「オンラインで英語を学ぶ。」
その選択肢が、一気に一般の方にも広がっていきました。

そして、それはDMM英会話さんだけではありませんでした。
私たちを含め、オンライン英会話業界全体に追い風が吹き始めたのです。

当時は競合だと思っていた存在が、結果として業界全体の認知を広げてくれていました。

マーケティングでは、

「成長市場では、競合は敵ではなく、市場を一緒に育てる存在になることがある。」

と言われることがあります。

私は、その言葉をこの出来事で初めて実感しました。

※Googleトレンドを見ると、2013年に一気に探している人が増えたのがわかります(2004年~2026年のグラフ)

そして、もう一つ衝撃を受けたのが「Daily News」という教材でした

DMM英会話さんのサービスを見ていて、もう一つ強く印象に残ったものがあります。

それが、Daily Newsです。
今ではオンライン英会話の教材として、多くの方に知られています。

でも、当時は本当に新しい発想でした。

その頃のオンライン英会話では、市販教材を使うことが一般的でした。
代表的だったのは『Side by Side』のような教材です。

あるいは、インターネット上に公開されている英語教材を利用しているスクールも多くありました。

もちろん、それでも十分レッスンはできます。
私たちも同じように教材を探しながら運営していました。

そんな中で登場したのが、Daily Newsでした。

世界中で起きているニュースを題材にし、それを英語教材として毎日のように更新していく。
しかも、それを継続的に運営できる仕組みまで作ってしまった。

私はそれを見たとき、

「こんな発想があったのか。」

と素直に驚きました。

私たちも教材については何度も考えていました。
でも、「世界中のライターと連携して、毎日教材を作る」という仕組みまでは思いつきませんでした。

やろうと思っても、簡単に真似できるものではありません。

いつの間にか、DMM英会話さんは「脅威の存在」ではなく、

「学ぶべきサービス」

へと変わっていました。

競争相手だから学ばない。

そんな考え方ではなく、良いものは素直に学び、自分たちのサービスももっと良くしていく。
そんなことを考えるようになっていました。

そして数年後、思いもよらないご連絡をいただきました

そんなDMM英会話さんと、一緒に仕事をすることになるとは思ってもいませんでした。

きっかけは、コロナ禍の頃です。
ある日、DMM英会話さんからご連絡をいただきました。

新しく、Daily Newsとオンライン通話システム「Bellbird」をOEMとして提供する事業を始めるので、一緒に取り組めないか、というご相談でした。

そのお話を聞いた瞬間、私が最初に思ったことは一つです。

「Daily Newsをワールドトークでも使いたい。」

でした。

もちろん、WTEとBellbirdは非常に相性が良いことも分かっていました。

予約システムと通話システム。
そして教材。

オンラインスクールに必要な仕組みを、一緒に提供できる。
それも魅力でした。

でも、それ以上に嬉しかったのは、

「あのDaily Newsを、自分たちのサービスでも使える。」

ということでした。

競合として見ていた会社が作った教材を、自分たちも利用者へ届けられる。
不思議な気持ちでしたが、それ以上にワクワクしたことを覚えています。

※3年間に渡り、DMM英会話創業メンバーの須藤さんとたくさんのセミナーを開催しました

一緒に仕事をするようになって、気付いたことがありました

OEM提供をきっかけに、Bellbirdチームの皆さんと定期的にミーティングを行うようになりました。

共催セミナーを開催したり、サービスについて意見交換をしたり。
以前であれば、同じ業界の会社と、こんな形で一緒に仕事をするなんて想像もしていませんでした。

そして、お話をする中で、私はあることに気付きました。

「みんな、同じようなことで悩んできたんだ。」

ということです。

業界を代表するサービスでも、最初から順風満帆だったわけではありませんでした。

  • サービスを公開した初日。「今日は何人登録してくれるだろう。」
    そう期待して待っていたけれど、誰も来なかったこと
  • 講師を採用したものの、予約が入らず申し訳ない気持ちになったこと
  • 利用者の声を聞きながら、何度もサービスを改善してきたこと
  • 学校へ足を運び、実際に授業を見て感動したこと

そうした話を聞いていると、

「あれ、それ私たちも全く同じだ。」

と思う場面が本当にたくさんありました。

もちろん、会社の規模も違います。
サービスの戦略も違います。

でも、

サービスを育てるということは、結局みんな同じなんだ。

そう思えたのです。

  • 課題が見つかる
  • 改善する
  • また新しい課題が見つかる

その繰り返しで、少しずつサービスが良くなっていく。

以前の記事でも書きましたが、私はサービスとは「完成させるもの」ではなく、「育てるもの」だと思っています。
その考え方は、DMM英会話さんとお話しする中で、より強く確信へと変わりました。

業界トップだから特別なのではありません。
たくさんの試行錯誤を積み重ね、その結果として今がある。

その姿は、私たちにとって大きな励みになりました。

「この方向で間違っていない。」

そう思わせてもらえた出来事の一つだったと思います。

今では、ワールドトークでもDaily Newsを活用しています

OEM契約を結んでから、Daily Newsはワールドトークでも多くの講師に活用されています。
実際に導入してみると、特に講師の皆さんからの反応がとても良かったことを覚えています。

理由の一つは、すでにDaily Newsを知っている先生が多かったことです。
ワールドトークの日本人講師は、ご自身の英語学習のためにDMM英会話を利用されている方も少なくありません。

そのため、

「Daily Newsは使いやすいですよね。」
「この教材、以前から好きでした。」

そんな声をいただくこともありました。

良い教材は、サービスの垣根を越えて評価される。
改めてそう感じた出来事でもありました。

最近では、マンツーマンレッスンだけではありません。
Daily Newsを活用したグループレッスンもスタートしています。

また、Megan先生がSNSで行っている「Daily News 音読チャレンジ」も、多くの方に参加いただいています。

記事を読むだけではなく、実際に声に出して読み、英語を話すことに慣れていく。
そんな学習方法としても、とても相性の良い教材だと思っています。

私自身も、最近は英検の勉強をしながら、音読の大切さを改めて実感しています。
だからこそ、この教材がもっと多くの学習者に届いてほしいと思っています。

業界全体が良くなることが、私たちにとっても一番嬉しいことです

今回この記事を書きながら、改めて感じたことがあります。

15年前の私は、「競合が増えたらどうしよう。」
そんなことばかり考えていました。

でも今は、少し考え方が変わりました。

  • 良い教材が増えること
  • 良いサービスが増えること
  • オンライン英会話そのものが、多くの方に知られること

それは結果として、業界全体の価値を高めることにつながります。

そして、その価値が高まれば、英語を学ぶ人が増え、オンラインで学ぶという選択肢が当たり前になり、私たちのようなサービスにも、新しい出会いが生まれます。

だから最近は、

「競争して勝つ。」

というよりも、

「一緒に業界を育てていく。」

そんな気持ちの方が強くなりました。

WTEを他社のスクールへ提供しているのも、同じ考えです。
DMM英会話さんがDaily NewsをOEMとして提供しているのも、きっと同じ想いなのだと思います。

一社だけでは、市場は大きくなりません。
良いサービスが増え、互いに学び合い、ときには協力しながら業界全体を盛り上げていく。

その先に、学習者にとってもっと良い環境が生まれる。
私は、この15年間でそれを何度も実感してきました。

オンライン教材の企画・開発についても、お気軽にご相談ください

近年は、AIの進化によって教材開発の形も大きく変わり始めています。
私たち自身も、英語学習アプリや診断コンテンツなど、新しい教材や学習ツールの開発に取り組んでいます。

また、OEM教材の活用から、オリジナル教材の企画・開発まで、お客様のサービスに合わせたご提案も可能です。

「教材を作りたいけれど、何から始めればいいかわからない。」
「既存教材を活用しながら、独自のサービスを作りたい。」

そんなお悩みがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

教材は、サービスの価値を伝える大切な要素の一つです。
私たちも、これからも業界の皆さまと一緒に、オンライン教育をもっと面白くしていきたいと思っています。

オンラインレッスンの仕組みづくりならWTE

ABOUT ME
森山 卓(もりやま すぐる) ─ 株式会社ライトアップ/WTE事業責任者
オンライン英会話「ワールドトーク」を15年、オンラインレッスン予約システム「WTE」を14年にわたり運営してきた、オンラインスクール立ち上げのプロフェッショナル。自社スクールで培った知見をもとに、これまで200社以上のオンラインスクールの立ち上げに参画。桐原書店との共同学習プラットフォーム「KIRIHARA Online Academy」では事業責任者を務めるなど、出版社・大手事業者との協業実績も豊富です。 オンラインレッスンに関するセミナー登壇は10年以上、近年ではDMM英会話と共同で立ち上げ・売上アップセミナーを開催。机上の理論ではなく、実際に運営し続けてきた一次体験に基づく、再現性のある情報発信を続けています。