KIRIHARA Online Academyでの学校への英検対策レッスンを通じて、学校や先生の働き方改革という課題にも気づくことができました。
オンライン学習を通じてその解決になれば幸いです。

近年、学校教育におけるICT化が急速に進み、オンライン英会話を授業へ取り入れる学校も珍しくなくなってきました。

実際に、オンライン英会話市場全体を見ても、個人向け(BtoC)だけではなく、学校や企業向け(BtoB)の導入が年々増えています。

私たちが提供しているオンラインスクール向け予約システム「WTE」をご利用いただいている企業様の中でも、学校導入を積極的に進めている会社が増えており、教育現場でオンラインレッスンが当たり前になる時代が近づいていることを実感しています。

そのような中、KIRIHARA Online Academyでは、少し珍しい取り組みを行っています。

オンライン英会話を活用した、学校向けの英検対策です。

まだ導入校は決して多くありません。
ですが、実際に導入いただいている学校からは、生徒の皆さんだけでなく先生方からも嬉しいご感想をいただいています。

そして、この取り組みを続ける中で、私たちは英検対策だけではなく、学校現場そのものが抱えている課題にも気付くようになりました。

それは、生徒だけの課題ではありません。

先生方の働き方改革という、もう一つの課題です。

はじめまして。株式会社ライトアップの森山(@wu_moriyama)です。
私はこれまで15年以上、オンライン英会話「ワールドトーク」の運営と、オンラインスクール向け予約システム「WTE」の開発に携わってきました。

現在は、桐原書店様と共同で運営している「KIRIHARA Online Academy」の立ち上げ・運営にも携わっています。

この記事では、実際に学校へオンライン英検対策を導入した経験をもとに、

  • 学校現場では今どのような課題が起きているのか
  • オンライン英会話は教育にどのような価値を提供できるのか
  • 私たちが学校と一緒に取り組んできたこと

について、お話ししたいと思います。

この記事でわかること
  • 学校教育における働き方改革の問題について
  • オンライン英会話と学校導入の現在について
  • オンライン英検対策の実施内容とその効果について

きっかけは、一通のメールでした

学校向け英検対策が始まったきっかけは、営業ではありませんでした。
ある日、一校の先生からいただいた一通のメールです。

「オンライン英会話を使って、英検対策はできませんか?」

当時、KIRIHARA Online Academyでは学校向けの取り組みを始めたばかりでした。

まだ実績もほとんどありません。
それでも私は、そのメールを読んだ瞬間、「ぜひ、一度お話を聞きたい。」と思い、その後、お電話で詳しくお話を伺うことになりました。

そこで先生がお話しくださった内容は、私たちが想像していたものとは少し違っていました。

もちろん、生徒の皆さんから「英検対策をしてほしい」という声は多かったそうです。

進学を考えると、英検は今や非常に重要な資格です。
学校としても力を入れたい。

そこまでは想像していた通りでした。

ですが、本当に印象に残ったのは、その先のお話でした。

先生方は毎年、生徒一人ひとりのライティングを添削し、二次試験の面接練習にも付き合っていました。

放課後や夕方だけでは終わらず、夜遅くまで指導を続けることも珍しくなかったそうです。

しかし近年は、働き方改革が進み、先生方も以前のように夜遅くまで残って指導を続けることが難しくなっています。

「生徒のためにもっと時間を使いたい。」

でも、

「時間には限界がある。」

その間で、多くの先生方が悩まれていました。

私はそのお話を聞いて、「これは一校だけの課題ではない。」
そう感じました。

オンライン英会話は、学校教育の中でも当たり前になりつつあります

先生のお話を伺ったあと、改めて教育業界全体を見渡してみると、オンライン英会話を取り巻く環境は、この数年で大きく変わっていることを実感しました。

教育指導要領の改訂やICT教育の推進により、一人一台の端末を使った授業は、特別なものではなくなりました。

オンライン英会話も、その流れの中で少しずつ学校へ広がっています。

実際に、WTEをご利用いただいている企業様の中にも、学校導入を積極的に進めている会社が増えており、お話を伺うたびに、

「学校市場はこれからさらに伸びていくだろう。」

と感じています。

以前は、「学校でオンライン英会話なんて本当にできるの?」という時代でした。

通信環境も十分ではなく、一人一台の端末もありません。
だから導入したくても、現実的ではありませんでした。

でも今は違います。

学校のICT環境は整い、授業の中でオンラインを活用すること自体は、ごく自然な選択肢になっています。

特に、スピーキング学習という点では、オンライン英会話は非常に相性が良いと感じています。

一人ひとりが実際に英語を話す時間を作れること。
これは教室だけでは、なかなか実現できない価値です。

だからこそ、英語教育に力を入れる私立高校を中心に、オンライン英会話の導入は着実に増えてきています。

でも、導入しただけでは解決しない課題もありました

一方で、学校へオンライン英会話を導入したからといって、すべてがうまくいくわけではありません。
実際に学校関係者の方々とお話しする中で、さまざまな課題も見えてきました。

例えば、外国人講師を中心としたサービスでは、講師の管理体制に悩まれる学校もあります。

授業は時間割の中で行われます。
講師が急に参加できなくなると、その一時間そのものが成立しなくなってしまいます。

また、通信環境についても以前より改善されたとはいえ、完全になくなった課題ではありません。
学校側なのか、講師側なのか、あるいは利用するツールなのか。
原因を一つずつ切り分けながら対応する必要があります。

さらに、学校ならではの悩みもあります。

「授業として、どう評価すればいいのか。」

これは一般的なオンライン英会話では、あまり考えなくても良いことです。
でも学校では、授業として実施する以上、学習成果をどのように評価するのかも重要になります。

そして、もう一つ。
私が一番印象的だったのは、

「生徒全員が高いモチベーションを持っているわけではない。」

という現実でした。

これは当たり前のことです。
英語が好きな生徒もいれば、苦手な生徒もいます。

自分からオンライン英会話を受けたいと思っている生徒ばかりではありません。

だからこそ、授業として取り入れるのであれば、「どうすれば前向きに参加してもらえるか。」という視点も、とても大切になるのだと感じました。

一番最初にぶつかったのは、「予算」という現実でした

先生方のお話を伺い、「これはぜひ実現したい。」
そう思いました。

でも、実際に導入を進めようとすると、一つ大きな課題がありました。

それが、学校の予算です。
学校には、年間で教育に使える予算があります。

もちろん英語教育に力を入れたいという思いはあります。
でも、だからといって無制限に予算を使えるわけではありません。

一方で、KIRIHARA Online Academyは、日本人講師によるマンツーマン指導を大切にしてきたサービスです。

英検は、日本独自の検定です。
だからこそ、試験の特徴を理解し、自らも受験経験のある日本人講師が指導することに価値があると考えてきました。

ただ、その分どうしてもコストは高くなります。
学校で何十人もの生徒にマンツーマンレッスンを提供する。
それでは、現実的な予算には収まりません。

そこで私たちは、

「少人数グループレッスンではどうでしょうか。」

という提案をしました。

実際にやってみると、グループだからこその価値がありました

正直に言えば、最初は少し不安もありました。

私たちはこれまで、マンツーマンレッスンを中心にサービスを提供してきました。
英検対策も、一人ひとりに合わせて教えることに価値がある。
そう考えていたからです。

でも、実際に授業を始めてみると、予想とは違う景色が見えてきました。

少人数だからこそ、一人ひとりが話す時間は十分に確保できます。

それだけではありません。
同じ目標を持つ仲間がいることで、教室には自然と良い緊張感が生まれていました。

他の生徒の答えを聞くことも学びになります。

「そういう言い方もあるんだ。」
「そこがポイントなんだ。」

一人で学ぶだけでは得られない気付きが、授業の中にたくさんありました。

もちろん、マンツーマンにしかできない指導もあります。
ですが、「英検対策は必ずマンツーマンでなければならない」というわけではありませんでした。

限られた予算の中でも、生徒にしっかり価値を届ける方法はある。

この取り組みを通して、私たち自身も新しい学びを得ることができました。

導入して終わりではありませんでした

もちろん、実際の運営は決して順調なことばかりではありません。
授業として実施する以上、一つのトラブルも軽く考えることはできませんでした。

例えば通信環境です。

最初は、

「学校のネットワークだろうか。」
「講師側の回線だろうか。」

そんなことも考えました。
ですが、一つずつ原因を確認していくと、通話ツールのバージョンが影響していたこともありました。

原因は一つではありません。
だからこそ、その都度、一緒に解決していく必要があります。

また、講師のマネジメントも非常に重要でした。

学校の授業は時間割の中で行われます。

普段のオンラインレッスンのように、「今日は都合が悪いので別の日に。」
というわけにはいきません。

もし講師が担当できなくなれば、すぐに代講の先生を手配しなければなりません。
授業を止めるわけにはいかない。

その緊張感は、私たちにとっても新しい経験でした。

だから運営の稼働は決して小さくありません。
ですが、学校の先生方と一緒に改善を重ねることで、授業は少しずつ安定していきました。

そして私は、この経験を通して改めて思いました。

学校向けサービスは、「導入すること」がゴールではない。
授業が終わるその日まで、運営も一緒に伴走することが大切なのだ。

実際に学校を訪れて、「これが未来の教育なんだ」と感じました

実際の授業がどのように行われているのか。
それを自分の目で確かめたいと思い、三河高校様へ訪問させていただきました。

当日は、一緒にKIRIHARA Online Academyを立ち上げた桐原書店の役員の方、コース監修を担当いただいている早川幸治先生、そして私の3人で学校を訪れました。

サービスを企画し、カリキュラムを作り、運営してきた3人で、実際に授業が行われている様子を見ることができたのです。

これまで画面越しでは何度も見てきた授業です。
でも、実際に学校という場所で見るのは初めてでした。

教室に入ると、生徒一人ひとりがタブレットを開き、それぞれオンラインで講師と会話をしています。

英語で質問をされ、考えながら答える。
講師がアドバイスを送り、また次の問題へ進んでいく。

教室の中には先生もいらっしゃいますが、一人で全員を教える授業とは全く違う景色でした。

画面の向こうには日本人講師。
教室には先生。
そして、生徒一人ひとりが、それぞれ自分の課題に向き合っている。

その光景を見たとき、私は素直に思いました。

「これが、これからの教育なんだ。」

私が高校生だった頃、こんな授業は想像もしませんでした。
英語の授業は、一人の先生が前に立ち、全員が同じ内容を学ぶものでした。

でも今は、一人ひとりが話し、一人ひとりが学び、一人ひとりに合わせた指導を受けられる時代になっています。

ICT教育という言葉は以前から知っていました。
オンライン授業も、もちろん仕事として提供してきました。

でも、それを実際の学校現場で目の当たりにしたことで、初めて実感が湧いたのです。

私たちは単にオンライン英会話を提供しているのではありません。
教育そのものの形が少しずつ変わっていく、その一端に関わっているのだと。

そんなことを、改めて感じた一日でした。

一番印象に残っているのは、生徒たちの姿でした

学校のレッスンを確認するたびに感じることがあります。

高校生は、本当によく頑張っています。

  • 部活動もある
  • 学校行事もある
  • 友達との時間もある

そんな忙しい毎日の中で、自分の将来のために英検の勉強を続けています。

授業中の表情も、とても真剣でした。
講師の話を聞き、一生懸命に英語を話そうとする姿。
分からなくても諦めずに考え続ける姿。

その様子を見ていると、不思議とこちらも背筋が伸びます。

「自分も、もっと頑張らないと。」

そんな気持ちになることが何度もありました。

実は、私が最近になって英検を受験したのも、その影響が大きかったのかもしれません。

毎日のように英検に向き合う高校生たちを見ていると、年齢を理由に努力をやめるのは違うな、と自然に思えるようになったのです。

教育というのは、教える側だけではありません。
時には、大人の方が学ばせてもらうこともある。

私は学校の授業を見るたびに、そんなことを感じています。

「全員合格しました。」その一通のメールが何より嬉しかった

学校との取り組みを続ける中で、今でも忘れられない出来事があります。

ある日、先生から一通のメールをいただきました。

「今回受験した生徒が、全員合格しました。」

その一文を読んだ瞬間、思わずガッツポーズをしてしまいました。

もちろん、一番努力したのは生徒の皆さんです。
日々の授業に加え、自宅でも勉強を続け、本番に向けて準備を重ねてきました。

そして、その生徒たちを一番近くで支えてきたのは、学校の先生方です。

私たちは、その一部をお手伝いしただけかもしれません。

でも、その努力の積み重ねの中に、少しでもKIRIHARA Online Academyが役に立てたのであれば、それほど嬉しいことはありません。

すぐに担当いただいた講師にもその報告を伝えました。

返ってきたのは、「本当に良かったです。」
という、とてもシンプルな言葉でした。

でも、その一言に、講師も生徒の皆さんのことを本気で考えて授業をしていたことが伝わってきました。

オンラインのレッスンでも、画面の向こうには人がいます。
教える講師がいて、学ぶ生徒がいて、それを支える先生方がいる。
その全員で積み重ねた結果が、「全員合格」という形になったのだと思います。

学校教育の可能性は、これからもっと広がっていくと思います

現在では、三河高校様だけでなく、少しずつ学校での導入も広がっています。

  • 英検対策に力を入れたい
  • 先生方の負担を少しでも減らしたい
  • 生徒一人ひとりに、より多く話す機会を作りたい

学校によって抱えている課題は少しずつ違います。

だから私たちも、「決まったサービスを提供する」のではなく、それぞれの学校に合わせた形を一緒に考えるようにしています。

これまで取り組んできた中で感じるのは、オンラインは先生の代わりになるものではないということです。

先生がいて、学校があって、その上でオンラインを組み合わせる。

そうすることで、これまで時間や人手の都合で難しかったことが実現できるようになる。
それがオンライン教育の本当の価値なのではないかと感じています。

そして、その価値はこれからさらに大きくなっていくと思っています。

学校での英検対策をご検討の先生方へ

KIRIHARA Online Academyでは、学校ごとの課題やご予算に合わせて、オンライン英検対策をご提案しています。

マンツーマンだけではなく、少人数グループレッスンなど、学校現場に合わせた運用も実際に行ってきました。

桐原書店様が長年培ってきた教育現場とのつながりと、私たちがオンラインスクールを15年以上運営してきた経験を活かし、先生方と一緒に最適な形を考えていきます。

「英検対策をもっと充実させたい。」
「先生方の負担を少しでも減らしたい。」

そんなお悩みがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

KIRIHARA Online Academyの学校向け英検対策

オンラインスクールをご検討の方へ

私たちはKIRIHARA Online Academyだけでなく、オンラインスクール向け予約システム「WTE」の開発・提供も行っています。

これまで15年以上、自社スクールの運営と200校以上のスクール立ち上げに携わる中で、学校導入ならではの運営や仕組みづくりも数多く経験してきました。

学校向けサービスの立ち上げや、オンラインスクールの運営についても、実際の経験をもとにご相談いただけます。

教育現場で本当に役立つサービスを、一緒に考えていけたら嬉しく思います。

オンラインレッスン予約システム「WTE」

ABOUT ME
森山 卓(もりやま すぐる) ─ 株式会社ライトアップ/WTE事業責任者
オンライン英会話「ワールドトーク」を15年、オンラインレッスン予約システム「WTE」を14年にわたり運営してきた、オンラインスクール立ち上げのプロフェッショナル。自社スクールで培った知見をもとに、これまで200社以上のオンラインスクールの立ち上げに参画。桐原書店との共同学習プラットフォーム「KIRIHARA Online Academy」では事業責任者を務めるなど、出版社・大手事業者との協業実績も豊富です。 オンラインレッスンに関するセミナー登壇は10年以上、近年ではDMM英会話と共同で立ち上げ・売上アップセミナーを開催。机上の理論ではなく、実際に運営し続けてきた一次体験に基づく、再現性のある情報発信を続けています。