オンラインスクールの立ち上げにおいて、実際に自社やWTE導入企業にて、よく遭遇する困難をまとめながら、それでもやることの価値について説明しています。

オンラインスクールを立ち上げたい。
そんなご相談をいただく機会が、これまで本当にたくさんありました。

  • オンライン英会話
  • 資格スクール
  • 企業研修
  • 習い事

ここ15年ほどで、200社以上のオンラインスクール立ち上げに関わらせていただいています。

その中でも特に多いのが、新規事業としてスタートするケースです。

新しい挑戦、
新しいサービス、
企画を考えている時間は、本当に楽しいものです。

「こんなスクールがあったら面白い。」
「この分野なら勝てるかもしれない。」

市場を調べ、競合を分析し、コンセプトを考え、社内でプレゼンを行い、予算を獲得する。
ここまでは、未来への期待でいっぱいです。

でも、私はそのタイミングで、できるだけ一つのことをお伝えするようにしています。

「最初の3年間は、とても苦しいと思います。」

あまり営業らしくない言葉かもしれません。

本来なら、

「大丈夫ですよ。」
「これから伸びる市場です。」

そんな話をした方が、システムを提供する立場としては良いのかもしれません。

それでも私は、あまり甘いことは言えません。
なぜなら、私自身が同じ経験をしてきたからです。

はじめまして。株式会社ライトアップの森山(@wu_moriyama)です。
これまで、15年以上のオンラインスクール運営と、200校以上のスクール立ち上げを実施してきました。

この記事では、実際に私がサービスを立ち上げ運営してきた経験と、WTEを通じて多くの事業者様と一緒にスクール立ち上げを見てきた立場から、実際によくある難しいポイントについてお話しさせていただきます。

この記事でわかること
  • オンラインスクール立ち上げにおける難しいポイントがわかる
  • それでも立ち上げたことで得られる価値がわかる
  • 運営担当者が感じる心境も少しだけ理解ができます

「3年」というのは、私の中で一つの目安です

もちろん、3年という数字に根拠があるわけではありません。
1年で大きく成長するサービスもありますし、5年以上かけて軌道に乗るサービスもあります。

それでも、多くのスクールを見てきて感じるのは、

3年前後で、一つの答えが見えてくる。

ということです。

続けることができたのか。
途中で諦めてしまったのか。
少しずつでも利用者が増えているのか。
それとも、思うような成果が出ずに苦しんでいるのか。

もちろん経営判断として撤退することもあります。
それは決して悪いことではありません。

でも、「もう少し続けていたら変わっていたかもしれない。」
そんなスクールも、私は何度も見てきました。

だからこそ、最初から

「短期間で結果が出る事業ではありません。」

とお伝えしています。

一番最初にぶつかるのは、「誰も来ない」という現実です

サービスは完成した。
ホームページも公開した。
予約システムも動いている。
講師も集まった。

さあ、これでスタートだ。

……と思った次の日から、現実が始まります。

誰も来ません。

本当に驚くくらい、人が来ません。

SEOに取り組む。
SNSも始める。
広告も出してみる。
ブログも書く。
キャンペーンも考える。

やれることは全部やります。
それでも、人は来ません。

これは、ワールドトークでも、KIRIHARA Online Academyでもそうでした。

「ホームページを公開したら、少しは問い合わせが来るだろう。」

そんな期待は、すぐになくなります。

毎日アクセス解析を開いては閉じる。
広告管理画面を見てはため息をつく。
お問い合わせフォームを何度も確認する。

でも、何も増えていない。
その時間が、本当に長く感じます。

自信は、少しずつ削られていきます

私はもともとWeb制作やSEOの仕事をしてきました。

デザインもできます。
コンテンツも作れます。
広告もある程度分かります。

だから正直、

「何とかなるだろう。」

そんな気持ちも少しありました。

でも、現実は違いました。

思ったように人は集まりません。
結果も出ません。

「自分のやり方が間違っているのではないか。」

そんなことばかり考えるようになります。

新規事業で一番苦しいのは、売上がないことよりも、自分の自信が少しずつ削られていくことなのかもしれません。

集客よりも苦しかったのは、講師が辞めていくことでした

会員が集まらない。
もちろん、それも苦しかったです。

でも今振り返ると、本当に辛かったのは別のことでした。

講師が辞めていってしまうことです。

オンラインスクールを始めると、まず講師を募集します。

サービスの想いを伝え、「一緒に頑張りましょう。」
そう言って参加してくださる先生がいます。

私たちのサービスを信じてくださった方々です。

だからこそ、「この先生たちに活躍してほしい。」
そんな気持ちでスタートします。

でも、現実はそう簡単ではありません。

予約が入らないという現実

サービスを始めたばかりなので、当然会員数は少ない。
つまり、予約も入りません。

講師はレッスンがなければ収入になりません。

もちろん、そのことは最初から分かっています。

でも、「もう少し待てば予約が入るかもしれない。」
そう思いながら待っていただく時間が続きます。

一週間。
一か月。
二か月…。

それでも予約が入らない。

そして、ある日、「この度、講師を辞退させていただきます。」
そんなご連絡をいただきます。

「申し訳ありません」と何度思ったことか

そのメールを読むたびに、私が最初に思うのは、

「申し訳ありません。」

という気持ちでした。

先生が悪いわけではありません。
魅力がないわけでもありません。

私たちが、十分な仕事をご用意できなかった。
それだけなんです。

だから、「また機会がありましたらよろしくお願いいたします。」
と返信を書きながら、

心の中では、

「もっと早く会員を増やせていたら。」

そんなことばかり考えていました。

そして、負のループが始まります

  • 会員が少ない
  • だから予約が入らない
  • 予約が入らないから講師が辞める
  • 講師が減るからサービスの魅力が下がる
  • また会員が増えない

本当にきれいなくらい、負のループです。

事業計画には書かれていない苦しさです。

売上が伸びないことよりも、「一緒に頑張りましょう。」
と言ってくれた人が、一人ずついなくなっていく。

その方がずっと苦しかった。

「この事業は、本当に続けるべきなんだろうか」

そんなことも何度も考えました。

会社として見れば、撤退という選択肢もあります。
利益が出ない事業を続けることが、正しいとは限りません。

むしろ経営者としては、早く判断することが求められる場面もあります。

だから、「もうやめた方がいいのかもしれない。」
そう考える日は何度もありました。

周りの人はどう思っているんだろう。
成果が出ない自分を、笑われているんじゃないだろうか。
期待に応えられていないんじゃないだろうか。

そんなことまで考えるようになります。

新規事業は孤独だと言われますが、本当にそうだと思います。
数字だけではなく、自分自身との戦いが続くからです。

それでも、少しずつ変わり始めました

ある日突然、何かが劇的に変わるわけではありません。

テレビに出たわけでもありません。
SNSで大きくバズったわけでもありません。

でも、気が付くと、

一週間に一件だった予約が、二件になっていました。

お問い合わせが少し増えていました。

「先生のおかげで合格しました。」
そんなレビューが届くようになりました。

その一つひとつが、本当に嬉しかった。

利益なんて、まだ出ていません。

でも、誰かの役に立っている。

そう思えただけで、また頑張ろうと思えました。

サービスは、ある日突然成長するわけではありません

新規事業というと、何かのきっかけで急成長するイメージを持たれることがあります。

テレビで紹介される。
SNSで大きく話題になる。
ある日突然、会員が何百人も増える。

もちろん、そういうケースもあるかもしれません。

でも、私がこれまで見てきたオンラインスクールは、ほとんどが違いました。

本当に少しずつです。

今月より来月。
半年前より今。
去年より今年。

その積み重ねで、サービスは育っていきます。

だから、一か月や二か月では変化が見えません。

毎日見ていると、何も変わっていないように感じます。

でも、一年後に振り返ると、「あれ、少し増えている。」
そう思えるようになる。

私は、そんなサービスを何度も見てきました。

ワールドトークもそうでした。
KIRIHARA Online Academyもそうでした。
WTEを導入いただくお客様もそうです。

決して派手ではありません。

でも、少しずつ利用者が増え、少しずつ講師が増え、少しずつサービスが良くなっていく。

その繰り返しでした。

苦しさはなくなりません。でも、その課題は少しずつ変わっていきます

サービスが少しずつ成長すると、今度は別の課題が見えてきます。

  • 会員が増えれば、お問い合わせも増えます
  • 講師が増えれば、採用やサポートも必要になります
  • 予約が増えれば、システムの改善もしなければいけません

「ようやく軌道に乗った。」

そう思った頃には、また新しい課題が待っています。

思いもよらないクレームをいただくこともあります。
講師と会員の間でトラブルが起こることもあります。
サービスが急に伸びなくなる時期もあります。

正直に言えば、

運営をしている限り、悩みがなくなる日はありません。

でも、その悩みは「前に進んでいる証拠」でもあります

私が一番印象に残っている出来事の一つが、2020年です。

新型コロナウイルスの影響で、多くの学校や塾がオンラインへ移行しました。

ワールドトークにも、

これまで教室で教えていた先生
これまで教室へ通っていた生徒の皆さん

本当にたくさんの方が一気に集まりました。

もちろん、嬉しいことでした。

でも、その一方で運営は大混乱です。

お問い合わせは急増し、講師採用も追いつかず、システムも急いで改善しなければならない。

「忙しい。」
そんな一言では表現できないくらい、毎日が慌ただしく過ぎていきました。

でも振り返ると、あの時に必死で整えた仕組みが、今のワールドトークの土台になっています。

サービスは、課題を解決した数だけ成長していく

15年間を振り返って思うことがあります。

それは、

サービスは、成功した回数ではなく、課題を解決した回数だけ成長する。

ということです。

  • 会員が増えたら、新しい課題
  • 講師が増えたら、新しい課題
  • システムを改善したら、また新しい課題

終わりはありません。

でも、その一つひとつを乗り越えるたびに、サービスは少しずつ強くなっていきます。

だから私は、

オンラインスクール運営は大変だけれど、とても面白い仕事だと思っています。

利用者の声を聞き、講師と一緒に改善を重ね、少しずつサービスが育っていく。
その積み重ねが、気が付けば何年も続くサービスになり、歴史になっていく。

私は、その過程そのものが、この仕事の一番の魅力だと思っています。

苦しかった頃は、自分しか知りません

15年続いているサービスを見ると、

「最初から順調だったんでしょう。」

そんなふうに言われることがあります。

でも、そんなことはありません。

  • 毎日アクセス解析を見ていたこと
  • 会員が全く増えず、落ち込んだこと
  • 広告費だけが減っていったこと
  • 予約が入らず、講師の先生に申し訳ない気持ちになったこと

「もうやめた方がいいのかもしれない。」
そう思ったこと。

そういう時間があったことは、今ではあまり知られていません。

サービスが成長すると、苦しかった頃を知っている人は、だんだん少なくなっていきます。

だからこそ、私は今、その頃のことをこうして記録に残しておきたいと思いました

だから私は、最初に「3年間」とお伝えします

もちろん、3年頑張れば必ず成功する。

そんなことは言えません。

事業ですから、うまくいかないこともあります。
途中で方向転換をすることもあります。
撤退という判断が正しいことだってあります。

でも、

3か月では判断しないでほしい。

それだけは、強く思っています。

オンラインスクールは、利用者の声を聞きながら改善し、講師と一緒に育て、少しずつ信頼を積み重ねていく事業です。

だから、時間が必要です。
焦る気持ちは、とてもよく分かります。

私も同じでした。
だからこそ、最初から「時間がかかる事業です」とお伝えしています。

「一緒に頑張りましょう」

私たちは、オンラインスクール向け予約システム「WTE」を提供しています。

でも、本当に提供したいものは、システムだけではありません。

ワールドトークを15年以上運営し、KIRIHARA Online Academyを立ち上げ、そして200社以上のオンラインスクール立ち上げに関わる中で、

たくさんの成功も、失敗も見てきました。

だから、

「集客がうまくいかない。」
「講師が定着しない。」
「思うように売上が伸びない。」

そんな悩みを聞いても、

「それは珍しいことではありません。」

とお伝えできます。

なぜなら、私たちも同じ道を歩いてきたからです。

だから私は、新しくオンラインスクールを始める方に対して、最初から甘いことは言いません。

でも、その代わりに必ずこうお伝えします。

「一緒に頑張りましょう。」

オンラインスクールは、一人で戦うには長い道のりです。

だからこそ、私たちはシステムを提供する会社ではなく、伴走する会社でありたいと思っています。

オンラインスクールの立ち上げ・運営について、ご相談ください

オンラインスクールは、立ち上げて終わりではありません。

集客、講師採用、運営体制、システム改善など、成長の段階ごとに新しい課題が生まれます。

WTEでは、予約システムの提供だけでなく、15年以上の自社運営と200社以上の立ち上げ支援で培った経験をもとに、スクールの企画・立ち上げ・運営についてもご相談をお受けしています。

これからオンラインスクールを始めたい方も、現在の運営に課題を感じている方も、まずはお気軽にご相談ください。

→ オンラインスクール運営システム「WTE」について詳しく見る

ABOUT ME
森山 卓(もりやま すぐる) ─ 株式会社ライトアップ/WTE事業責任者
オンライン英会話「ワールドトーク」を15年、オンラインレッスン予約システム「WTE」を14年にわたり運営してきた、オンラインスクール立ち上げのプロフェッショナル。自社スクールで培った知見をもとに、これまで200社以上のオンラインスクールの立ち上げに参画。桐原書店との共同学習プラットフォーム「KIRIHARA Online Academy」では事業責任者を務めるなど、出版社・大手事業者との協業実績も豊富です。 オンラインレッスンに関するセミナー登壇は10年以上、近年ではDMM英会話と共同で立ち上げ・売上アップセミナーを開催。机上の理論ではなく、実際に運営し続けてきた一次体験に基づく、再現性のある情報発信を続けています。