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WebRTCを使ったビデオチャットシステム

オンライン英会話のパッケージシステムのお問い合わせや商談にて、よくお客様に勘違いされてしまうこととして、このシステムは通話システムではないのか?という事です。実際にこのWTEというシステムは「予約システム」であり、「通話システム」はSkypeを使うという運用方法を想定し開発しております。そのため、イメージと違ったと思われてしまうことはよくあります。では、通話システムは作れないのか?この話の始まりはここからです。

何故Skypeを使うのか?

世の中のオンライン英会話サービスのほとんどがSkypeを使った英会話サービスを提供しています。Skype以外に通話システムはないのか?と言われると、そういう訳ではなく、オンラインライブチャットなどを代表する、Flashをベースにした通話システムは10年以上前から存在いたします。

Skypeを皆使う理由は一つです。回線費がかからない事です。通話システムを構築する場合、考えなくてはいけないことがサーバ費や回線に紐づくネットワークにかかるコストです。通話システムの構築はそこまで難しいことではないのですが、そのインフラコストが毎月ランニングでかかってくることになります。そしてそれは全く安い金額ではないという現実がございます。これを考慮すると、オンライン英会話を1レッスン3桁の金額で提供するのはとても難しいです。

サイト同士で価格競争が起こっている中、Skypeの無料で通話が出来るという仕組みは何よりも代えがたいメリットなのです。

WebRTCとは何か?

では、本題のWebRTCとは何なのかですが、HTMLの新しい規格として登場したHTML5の中の機能の一つで、ブラウザでリアルタイムコミュニケーションを実現するための仕組みのことを言います。WebRTCによって、テキストのやり取りやファイルの共有だけでなく、音声や映像のやりとりまで、ブラウザを使って出来るようになります。WebRTCによる通信はPeer-to-Peer(P2P)という手法を使っており、Webサーバを介さずに、直接ユーザのブラウザと相手のブラウザを接続します。そのため、サーバのネットワーク回線を気にする必要もありませんし、これまでのビデオチャットに比べ圧倒的に安価で、通信することが可能になります。また、ブラウザ上で動くため、Skypeのように専用のソフトをインストールする作業も不要で、Webアプリとの相性も非常に良いです。(※現在ではSkypeもソフトだけではなくブラウザ上で動くSkype for Webというサービスを開始しています)

Web業界では2013年頃から、WebRTCが注目され始め世界中で様々なサービスが立ち上がっています。代表的なWebRTCサービスの例として、「Appear.in」というサービスがあります。

appearin

サイトのテキストボックスから任意のURLを作成し、ビデオチャットのルームを作ります。同じURLに他のPCからアクセスすると、そこで接続がつながりビデオ通話が出来るようになります。面白い仕組みですので、一度お試しください。※1人で試すことも出来ます!その場合、同じルームURLを別タブで開いてみてください。自分の顔が2つ並ぶはずです。

WebRTCのメリットは?

さて、WebRTCの技術に触れた所で、この技術を使うメリットを考えてみます。

1. ソフトインストール不要でブラウザ上で動くため、Webサービスとの相性が良い
2. 誰でも開発出来る仕組みなので、独自のビデオチャットツールを開発出来る
3. Skype依存のサービスから脱却出来る

こんな利点を持っています。素晴らしいと思いませんか?
ただ、まだWebRTCにはボトルネックとなる部分も存在します。

* 使えるブラウザが限られている(Chrome、Firefox)

まだまだ、Microsoft系のブラウザシェアも多いですし、またスマートフォンはsafariがメインですので、使えないユーザが多数発生してしまうのはとてもネックとなります。ただ、2017年にはMicrosoftのEdge、MacOSのSafariともども、WebRTCに対応するという発表もありますので、このネックは時間が解決してくれるものではないかと思います。

それでは、次回は少しこの技術を使ってツールを作ってみましょう!
よろしくお願いいたします。

Webデザイナー兼、制作ディレクター。オンライン英会話「ワールドトーク」の立ち上げ、及び40社以上のオンライン英会話、100社以上のオンラインマッチングサイトの立ち上げに関与。毎月SEOとオンラインマッチングビジネスのセミナーで講師として登壇中。
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