オンラインスクールのはじめ方

【2023年版】オンライン英会話市場が成長する理由を解説

「オンライン英会話」が日本に登場して約17年の月日が経ちました。

この数年、2020年からはじまったコロナ禍の影響もあり、オンライン英会話の市場は、急速な勢いで成長しています。

そんなオンライン英会話ビジネスにおいて、新規事業をお考えの方や、スクール経営をされている方のために、市場の解説をさせていただきます。

はじめまして、株式会社ライトアップの森山(@wu_moriyama)と申します。

私は「ワールドトーク」、そして「WTE」というサービスを通して、10年以上のオンライン英会話スクール運営、そして、90社以上のお客様の、オンライン英会話スクールの立ち上げに参加させていただきました。

この記事では、急成長中のオンライン英会話市場の解説をするとともに、今後の未来予測についてお話します。

この記事を読むことで、この市場に参入するべきかどうか、そして、オンライン化のメリットについても知ることが出来ます。
そして、気になる2023年以降のオンライン英会話業界について、考察してみたいと思います!

是非、最後までお付き合いいただけますと幸いです。

オンラインレッスン全体の市場規模を知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

まずは、語学ビジネス市場に関する市場データを読み解いていきましょう

2023年8月25日に、株式会社矢野経済研究所より「2022年度の語学ビジネス市場」に関する市場データが発表されました。

株式会社矢野経済研究所「語学ビジネス市場に関する調査を実施(2023年)」
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3314

注目のトピックとしては3点

  1. コロナ禍の影響で外国語スクール市場は大幅縮小
  2. 反対にオンライン語学市場は急成長を遂げている
  3. 2022年はコロナによる行動制限が緩和され、語学市場は回復傾向

それぞれ簡単に説明させていただきます。

コロナ禍の影響で外国語スクール市場は大幅縮小

まずは、こちらのデータをご覧ください。
2015年からの市場規模をまとめたデータとなります。

2020年から大幅に市場規模が縮小していることがわかります。
コロナ禍の中、緊急事態宣言、まん延防止等重点措置など、教室に通いづらい状況が続きました。

教室も営業自粛を余儀なくされ、生徒も感染防止のための外出制限もあり、致し方ない状況でした。
私たちも、多くの教室の経営者様とお付き合いしておりますので、経営に大きな打撃を受けたこと、話を聞いています。

2022年に入り、世界的にも行動制限が緩和され、お客様が戻ってきている話を聞いています。
市場データはありませんが、2022年度は再び市場規模が戻ることを予想しています。

反対にオンライン語学市場は急成長を遂げている

次にオンライン語学市場のデータもご覧ください。
こちらは、各年の市場規模推移のデータを10年分とっております。

オンライン英会話市場は、この数十年間、市場規模は増加しています。
その中でも、コロナが登場した2020年に急成長したことが見てとれます。

教室に通いづらい状況が続いたことで、自宅でできるオンラインレッスンは一気に普及。
それによって、オンライン英会話スクールは飛躍的に市場規模を増やしました。

そして、営業ができない教室でも、生徒のつなぎ止めのためにオンラインレッスンを導入。
オンラインで学習するという習慣が国内全体に広まった年となりました。

2022年、コロナによる制限が緩和され、教室へ戻る生徒も次第に増えてきましたが、オンライン学習の習慣は一般化され、その利便性を好むユーザーも増えました。

実際に、弊社でもオンライン英会話スクールの運営をしていますが、生徒数は2020年よりも増えています。
一次的に市場の伸びは横ばいになるかもしれませんが、これからも市場は成長していくことを確信しています。

2022年度はコロナによる行動制限が緩和され、語学市場は回復傾向

語学市場全体のデータも見てみましょう。
こちらは9年分のデータをまとめさせていただきました。

語学市場全体を見てみますと、教室の運営にブレーキがかかったことから、市場は縮小。
さらに、コロナによる海外出張・海外旅行の制限もかかったことで、外国語を学ぶ目的が減り、学習の需要もそれによって落ち込みました。

非常に厳しい状況にありますが、2022年はコロナによる行動制限が緩和されたこと。
そして、ビジネスや教育の分野において、英語学習の必要性は今後も高まることから、また市場規模は回復していくものと予測しています。

今後のオンライン英会話市場についての考察

ここからは、これからのオンライン英会話ビジネスについての考察となります。

コロナ禍によって急成長を遂げたオンライン英会話も、2022年は教室への復帰もある分、若干成長は鈍化する可能性はあります。

ただし、この数年間でオンライン学習の習慣はしっかり根付きました。
ビジネスの現場でも、テレワークやオンライン商談など、非対面でのコミュニケーションが一般化され、オンラインへの抵抗感もなくなりました。

あらゆる点を考慮しても、オンライン英会話はもっと身近になり、今後も成長を続けていくことが予測されます。

一つ参考になるデータをお見せします。
Googleトレンドで「オンライン英会話」を調べると、コロナ禍の前と比べて、検索数が増えていることがわかります。

Google Trendsより(https://trends.google.com/trends/

これまで数百のオンライン英会話スクールが生まれ、競争の中で多くの入れ替わりがありました。
そして、未だに新規で市場参入されるスクールもあり、まだまだ成長の余地を多く残している市場であると思います。

そんなオンライン英会話市場において、今後、市場参入する際のポイントを説明させていただきます。

新たに市場参入をお考えの方に抑えるべきポイント

オンライン英会話業界はレッドオーシャンであるという意見はございます。
ただし、現場で働く私たちから見ると、まだまだ多くの参入の余地があります。

それは、各社、サービス内容に大きな違いがないということが理由です。

元々、オンライン英会話はフィリピン人講師を採用し、安価でできることが人気となりました。
ただし、回線の弱さによる通話品質の不便さ、フリートークメインで初心者に難しいという欠点もありました。

この15年間で、技術の発展による通話品質の向上、教材開発などレッスン品質の向上が見られます。
近年では、カウンセリングの導入や、コーチングによる学習者の学習課題の解決につながるサービスも増えました。

現在では、初心者から上級者まで満足できる学習ツールへ進化しています。

学校などの教育機関においても、スピーキング力向上の一環として、オンライン英会話は導入されています。

「価格が安く、レッスンの品質が高い」

はすでに当たり前のものとなりました。

これからは、ユーザーひとりひとりのニーズに合わせた専門性が重要になります。
一例として、弊社で運営するオンライン英会話を例に説明いたします。

弊社で運営するオンライン英会話の例について

弊社では2011年から「ワールドトーク」というオンライン英会話を運営しています。
この競争の激しいオンライン英会話業界で、地道に成長しています。

ワールドトークの一番の強みは、日本人の英会話講師を採用していること。
当時、フィリピン人講師のスクールが乱立する中で、日本人講師をメインとするサービスはとても珍しく、オープン当初Yahoo!ニュースにも取り上げられました。

オンライン英会話ワールドトーク

Yahoo!ニュース「時代映す100円英会話ネット活用、進む価格破壊」

オンライン英会話ユーザーのよくある悩みに、このようなものがあります。

  • 外国人講師とのレッスンで、どう返答したらいいかわからず固まってしまった
  • 相手の言うことはなんとなくわかるけど、頭で文を組み立てられない
  • 教材を外国人講師と読み合わせるだけになり、上達している実感がない

これらの課題解決のため、わからない時に日本語で質問ができるサービスを目指しました。

「英会話なのに日本人講師?」

と言われることも多いのですが、実はとてもニーズがありました。
そして、この日本人講師という特徴が、他社との差別化につながり、まったく競合せず成長することができました。

新規事業としてこんなサービスも立ち上げました

2021年に入り、弊社ではさらに新規事業として新しいオンライン英会話を立ち上げました。
それが「KIRIHARA Online Academy」というサービス。

学校向けの検定教科書や、英語の教材を販売する桐原書店様と共同開発という形で、TOEICや英検対策に特化したオンライン英会話となります。

KIRIHARA Online Academy

オンライン英会話「ワールドトーク」が株式会社桐原書店と提携し、英検やTOEICなどの資格対策に特化したオンライン英会話プラットフォーム「KIRIHARA Online Academy」をリリース

共同開発の背景として、このような需要を感じておりました。

  • ワールドトークにて、英検やTOEICなどの資格対策を必要としている方が多かった
  • 忙しい現代において、短期間で集中して学習できるカリキュラムが求められていた
  • 市場データから、コロナ禍においても資格対策需要は年々増加していた

これらを解決するために、お互いの強み(桐原書店=教材、ワールドトーク=日本人講師)を活かし、サービスを開発を進めました。

2021年から開始という、完全な後発組のサービスでありながらも、今では順調に会員数を伸ばしています。

このように、個別のユーザーの課題解決に取り組めば、いくらでも新規参入の余地は残されています。

  • 日本人講師
  • ネイティブ講師
  • 子供向け
  • 女性向け
  • シニア層向け
  • ビジネス特化
  • 資格対策特化
  • ライティング特化
  • グループレッスン etc…

今後のオンライン英会話はユーザーのニーズに合わせて、より細分化されていくことが予測されます。
さらに新規参入が増え、市場はさらに活性化していくことが考えられます。

今後のオンライン英会話の可能性

今では、国をあげてのGIGAスクール構想などの整備も進み、学校では1人1台タブレット端末を持つ時代となりました。
そして、ひとりひとりの個性に合わせた、個別最適な学習も目標として掲げられています。

だからこそ、今後オンライン学習はもっと身近なものになります。
そして、個々の学習ニーズに合わせたサービスも増えていきます。

技術の進化により、学習環境もよりオンライン化されていくでしょう。

  • オンライン学習教材
  • AIによる自動採点テスト
  • オンライン学習進捗管理
  • 学習者向けコミュニティ
  • VRによる体験の向上

そんな次世代の学習において、時代をけん引するオンライン英会話の役割は大きいです。
少しでも、面白いと思っていただけましたら、私たちと一緒にオンライン英会話スクールの運営を検討してみませんか?

いつでもご相談に乗りますので、お問い合わせお待ちしております!

\これまで90社以上のオンライン英会話スクールの立ち上げに参加/

WTEでは、予約システムWTEの提供のほか、立ち上げに関する様々な課題解決ができるソリューション提供を行っています。

  • 資金調達支援(補助金、クラファン)
  • マーケティング支援(広告代行、ライティング代行)
  • 制作支援(ホームページ、LP制作、オウンドメディア構築)
  • 講師採用支援
  • オンライン教材のご提供

オンライン英会話事業をお考えの方はぜひ一度弊社までご相談ください。

森山 卓

株式会社ライトアップ・WTEサービス責任者

オンライン英会話ワールドトーク、オンラインレッスン予約システムWTE、KIRIHARA Online Academyの責任者をしています。 10年間オンラインレッスンサイトを作り続け、 自社サービスでの成長ノウハウ、150社以上の他社サービスでの立ち上げサポートなど、数多くのプロジェクトに関わらせていただいています。 資金調達・プラットフォーム構築・講師採用・会員集客・サービス運営までどんなご質問にもお答えできますので、お気軽にご相談ください。