7年ぶりにWTEをリニューアルしました。変えたかったのは、デザインではなく「運営」です
私は2012年から、オンラインスクール向け予約システム「WTE」の開発・販売を続けています。
営業、導入のご提案、デザイン、コーディング、システム改修、そして実際のオンラインスクール運営まで、すべて自分自身で携わってきました。
だからこそ、長年この仕事を続ける中で、一つ強く感じてきたことがあります。
オンラインスクールの運営は、想像以上に大変だということです。
レッスンの予約管理だけではありません。
- 生徒からのお問い合わせ
- 講師からの相談
- メール対応
- 報酬の支払いや帳票作成
日々の運営業務には、小さな作業が数え切れないほど存在します。
そして、その一つひとつが積み重なることで、運営者の大きな負担になっていきます。
2024年、WTEは約7年ぶりとなる大きなリニューアルを行いました。
前回のデザインアップデートは2017年。
マートフォンの普及やWebデザインの変化に合わせたリニューアルでした。
しかし今回、私が目指したものは少し違います。
見た目を新しくすることでも、機能を増やすことでもありません。
私が考え続けたのは、たった一つでした。
予約システムは、予約を管理するためのものではありません。
運営をラクにするためのものです。
これが、今回のリニューアルで一番大切にした考え方です。
高機能なシステムを作ることは、決して難しいことではありません。
ですが、本当に大切なのは、その機能が増えることで運営が複雑になってしまわないこと。
どれだけ多くの機能があっても、迷わず使えなければ意味がありません。
だから私は今回、「何を追加するか」よりも、「どうすれば迷わず使えるか」を考え続けました。
その結果として生まれたのが、新しいWTEです。




株式会社ライトアップの森山(@wu_moriyama)です。
これまで、15年以上のオンラインスクール運営と、200校以上のスクール立ち上げを実施してきました。
WTEは立ち上げ当初から、私が運営していたプロジェクトです。
そして、その経験をどのように予約システムへ落とし込んだのかをご紹介したいと思います。
運営を続ける中で、一つの考え方ができました
2012年からWTEに携わり、自社でもオンラインスクールを運営してきました。
その中で、営業や導入のご相談、システム改善、デザインなど、さまざまな立場からオンラインスクールと関わってきました。
もちろん、一人ですべてを担当することが正しいとは思っていません。
それぞれの分野には専門家がいて、分業だからこそ生まれる価値もあります。
ただ、私にとっては、一つのことを一貫して見続けられたことが大きな経験になりました。
営業では、お客様がどんなスクールを作りたいのかを聞く。
導入では、運営を始めるまでの不安や負担を知る。
自社運営では、生徒や講師から毎日のように届くお問い合わせと向き合う。
そして、その課題を自分で設計し、システムへ反映していく。
この繰り返しを10年以上続けてきたことで、私の中には、一つの判断基準ができました。
「運営がラクになること」を、すべての判断基準にしよう。
新しい機能を追加するかどうか。
UIを変更するかどうか。
デザインを見直すかどうか。
その答えはいつも、
「運営者の負担は減るだろうか。」
という視点でした。
この考え方は、机の上で考えたものではありません。
毎日の運営の中で、小さな困りごとを積み重ねる中で生まれたものです。
だから今回のリニューアルでも、「どんな機能を追加するか」より、「どうすれば運営の負担を減らせるか」を判断基準にしました。
WTEのUIやUXには、この10年以上の経験から生まれた考え方が、一つひとつ反映されています。

誰も、お問い合わせをしたくて、お問い合わせしているわけではありません。
オンラインスクールを運営していると、毎日のようにお問い合わせが届きます。
「予約の方法が分かりません。」
「パスワードを忘れてしまいました。」
「講師へメッセージはどこから送れますか?」
「ポイントはどこで購入できますか?」
運営を始めたばかりの頃は、「お問い合わせ対応も運営の仕事だから仕方がない」と考えていました。
もちろん、お問い合わせそのものが悪いわけではありません。
サービスを利用していれば、どうしてもサポートが必要になる場面はあります。
ですが、長年運営を続ける中で、一つ気付いたことがありました。
誰も、お問い合わせをしたくて、お問い合わせしているわけではない。
分からなかったから。
迷ってしまったから。
どこを見ればいいのか気付かなかったから。
つまり、多くのお問い合わせは、ユーザーが迷った結果として生まれているものだったのです。
この考え方は、私の中でUI・UXを考える上での大きな基準になりました。
画面のデザインは、見た目をきれいにするためのものではありません。
ボタンの配置や色も、デザインのためだけに決めるものではありません。
「考えなくても使えること」。
それが、一番良いUIだと思っています。
生徒は、レッスンを予約することに集中できる。
講師は、レッスンに集中できる。
そして運営者は、お問い合わせ対応ではなく、本来やるべきサービス改善や新しい企画に時間を使える。
予約システムは、単に予約を管理するためのツールではありません。
運営全体の時間を生み出すための仕組みです。

その考え方を、実際の画面に落とし込みました
だから今回のリニューアルでは、見た目を変えることよりも、「迷わないこと」を優先して設計しました。
例えば、マイページのダッシュボードです。
以前は、ログインしたあとに「次は何をすればいいのか」が少し分かりにくい状態でした。
そこで新しいWTEでは、利用状況に応じて最初に表示する情報を見直しました。
- 初めて登録した方には、予約まで迷わず進める導線を。
- すでに予約している方には、次回レッスンの予定をすぐ確認できる画面を。
ログインした瞬間に、「次にやること」が自然と分かることを目指しました。

また、メニュー名や説明文もすべて見直しています。
システムに慣れている人には当たり前の言葉でも、初めて使う方には伝わらないことがあります。
だからこそ、短く、分かりやすく、迷わない表現へ。
スマートフォンでもパソコンでも、操作方法を変えなくて済むように、できる限り同じ考え方で使える画面を目指しました。
私が今回のリニューアルで目指したのは、派手な機能追加ではありません。
「見た瞬間に意味が分からない。」
そんな画面を、一つずつなくしていくこと。
派手な改善ではありません。
でも、その積み重ねこそが、運営者の負担を減らし、生徒や講師が迷わず使える予約システムにつながる。
私は、そう信じています。
見た目ではなく、デザインの土台から見直しました
UI・UXだけでなく、デザインの考え方も大きく見直しました。
以前のWTEは、導入いただく企業ごとに、ホームページも一緒に制作するケースが多くありました。
そのため、予約システム自体は白とグレーを基調とした、シンプルなデザインにしていました。
どのようなブランドカラーにも合わせやすくし、お客様ごとに色やデザインを調整するためです。
ですが、この数年で、WTEの導入方法も変化してきました。
ホームページ制作も含めて依頼するのではなく、
「予約システムだけを導入したい」
というご相談が増えてきたのです。
そこで今回のリニューアルでは、単に色や見た目を変更するのではなく、これから長く使い続けられるデザインの土台を作ることから始めました。
どの画面でも、同じ感覚で使えるように
一つひとつの画面を個別にデザインしていると、機能が増えるたびに少しずつルールが崩れていきます。
ボタンの形が画面によって違う。
同じ意味なのに、使われている色が違う。
入力フォームや画面遷移の考え方が統一されていない。
そうした小さな違いが積み重なることで、利用者は画面を移動するたびに、操作方法を考え直さなければならなくなります。
そこで、新しいWTEでは、
- ボタンの形や大きさ
- 見出しの使い方
- 余白の取り方
- アイコンや配色
- 入力フォームのデザイン
- 画面遷移の考え方
といった一つひとつにルールを設け、デザインシステムを構築しました。

予約画面で覚えた操作が、ほかの画面でも同じように使える。
新しい機能が追加されても、これまでと同じ感覚で操作できる。
そんな「学習コストの低いシステム」を目指しています。
今回のリニューアルで作ったのは、現在ある画面だけではありません。
これから機能が増えても、迷わない画面を作り続けるための土台です。
主役は、WTEではなくお客様のサービスです
今回、デザインシステムとあわせて、WTEのロゴも新しくしました。
新しいロゴでは、4つの吹き出しを組み合わせたシンボルマークを採用しています。

オレンジ、グリーン、ネイビー、イエロー。
複数の色を取り入れたのは、さまざまな人やサービスがつながり、コミュニケーションが生まれる場を表現したかったからです。
ただし、このロゴがお客様の予約システムに表示されるわけではありません。
WTEを導入いただく際には、お客様のサービスロゴへ差し替えてご提供しています。
なぜなら、利用者にとっての主役はWTEではなく、お客様のサービスだからです。
私たちは、WTEというブランドを前面に出したいとは考えていません。
WTEは、お客様のサービスを動かすエンジンです。
利用者の目に触れるのは、お客様が大切に育ててきたブランド。
その裏側で、予約や決済、講師管理などの運営を支え続けることが、WTEの役割です。
だからこそ、新しいロゴも、利用者に向けて主張するためのものではありません。
WTEというプロダクトが、どのような姿勢でお客様を支えていくのか。
その考え方を表現するシンボルとしてデザインしました。
目立つことではなく、支えること。
ブランドを主張するのではなく、お客様のブランドを守り、成長を支えること。
それが、私たちが考えるWTEのあり方です。
デザインだけでなく、LPテンプレートも見直しました
今回のリニューアルでは、予約システムだけではなく、LP(ランディングページ)のテンプレートも新しく制作しました。
理由は、とてもシンプルです。
予約システムだけでは、オンラインスクールは成功しないからです。
オンラインスクールは、
- 知ってもらう
- 体験レッスンへ申し込んでもらう
- 継続して利用してもらう
この流れがあって初めて成り立ちます。
つまり、予約システムは運営の一部であり、その前には「集客」という大切な役割があります。
だから私たちは、「予約システムを提供する会社」ではなく、オンラインスクール運営を支える会社でありたいと考えています。
そのため今回、予約システムだけではなく、LPテンプレートも一緒に見直しました。

ワールドトークで積み重ねた改善を、テンプレートへ
このLPテンプレートは、ゼロから考えたものではありません。
私たちは15年以上、自社でオンライン英会話「ワールドトーク」を運営しています。
- 広告を出し
- SEOに取り組み
- コンテンツを作り
- LPを改善し
数え切れないほどのABテストを繰り返してきました。
「どんな順番で情報を見せると安心してもらえるのか。」
「どんな言葉なら体験レッスンに申し込んでもらえるのか。」
「どこで離脱してしまうのか。」
そうした改善を、一つひとつ積み重ねてきました。

今回制作したLPテンプレートには、その15年以上の運営で得られた知見を反映しています。
もちろん、スクールによってターゲットやサービス内容は異なります。
そのまま当てはめれば成果が出るものではありません。
ですが、「オンラインスクールでは、どのような情報を、どのような順番で伝えるべきか」という考え方は、多くのスクールに共通しています。
私たちは、その土台となる設計をテンプレートとして提供し、お客様それぞれのサービスに合わせて育てていける形を目指しました。
予約システムだけを提供するのではなく、オンラインスクールというサービス全体を支えるエンジンでありたい。
その考え方は、システムだけでなく、LPテンプレートにも反映されています。
SaaSが増える中で、何を価値にするのか
この数年で、予約システムは本当に増えました。
低価格で導入できるもの。
すぐに使い始められるもの。
必要な機能が一通り揃っているもの。
選択肢は、以前とは比べものにならないほど増えています。
その中で、私自身も何度も考えました。
「WTEが選ばれる理由は何だろう。」
価格だけを比べれば、もっと安いサービスがあります。
機能数だけを比べても、大きな差があるわけではありません。
それでも、WTEを選んでくださるお客様がいます。
その理由は何なのか。
実際に導入いただいたお客様と話を重ねる中で、少しずつ見えてきたものがありました。
お客様が求めていたのは、「高機能」ではありませんでした。
「この機能があります。」
「こんなこともできます。」
そういう話よりも、
「運営がラクになるか。」
そこに価値を感じていただいていたのです。
オンラインスクールを運営している方にとって、本当に大切なのは、予約システムそのものではありません。
スクールを成長させること。
生徒と向き合うこと。
新しい講座を企画すること。
そのための時間を生み出してくれるかどうか。
そこが、選ばれる理由なのだと気付きました。
だから今回のリニューアルでも、「何を追加するか」ではなく、「どうすれば運営がラクになるか」を軸に、すべてを見直しています。

これからも、運営者の負担を減らし続けたい
今回のリニューアルは、一つの完成形ではありません。
むしろ、新しいスタートだと考えています。
オンラインスクールを取り巻く環境は、この数年で大きく変化しました。
- AIの普及
- オンライン教育の一般化
- 海外展開
- 多言語・多通貨対応
予約システムに求められる役割も、年々広がっています。
だからこそ、私たちも「予約システムを作る会社」ではなく、オンラインスクール運営そのものを支える会社として進化していきたいと考えています。
今後も、
AIを活用した運営業務の効率化。
より柔軟なカスタマイズ。
集客から運営までを支える仕組み。
そんな取り組みを続けながら、お客様と一緒にWTEも成長していきたいと思っています。
予約システムが生み出すのは、「時間」だと思っています
今回のリニューアルは、一つの完成形ではありません。
オンライン教育の一般化やAIの普及、海外展開、多言語・多通貨対応など、オンラインスクールを取り巻く環境は、これからも変わり続けていきます。
予約システムに求められる役割も、さらに広がっていくはずです。
それでも、WTEが大切にする考え方は変わりません。
予約システムは、予約を管理するためだけのものではない。
運営者が、生徒のことを考える時間。
講師とコミュニケーションを取る時間。
新しい講座やサービスを考える時間。
そうした、本来のスクール運営に使える時間を生み出すためのものだと考えています。
WTEは、前面に立つサービスではありません。
主役は、あくまでお客様のスクールです。
その裏側で、予約や決済、講師管理、日々の運営業務を支え、サービスが安定して動き続けるためのエンジンであること。
それが、WTEというプロダクトの役割です。
これからも私たちは、機能の数を増やすことだけを目的にするのではなく、
「この仕組みによって、運営者の負担は減るだろうか」
という視点を大切にしながら、WTEを育て続けていきます。
オンラインスクールの立ち上げや、現在の運営方法に課題を感じている方は、WTEでどのような仕組みを作れるのか、ぜひ一度ご覧ください。
→ 200校以上のオンラインスクール運営を支えてきた「WTE」について詳しく見る



