AI時代だからこそ、11年ぶりにワールドトークをリニューアルしました
これが、自分でデザインする最後のホームページになるかもしれない。
2025年6月4日、オンライン英会話「ワールドトーク」は11年ぶりとなるデザインリニューアルを行いました。
ホームページを公開したあと、私はX(旧Twitter)でこんなことを書きました。
少し大げさに聞こえるかもしれません。
でも、その時は本気でそう思っていました。
AIによるデザインやコーディングが急速に進化し、人が一からHTMLやCSSを書いてホームページを作る時代は、これから少しずつ終わっていくのだろうと感じていたからです。
だからこそ今回は、これまで20年以上ホームページ制作に携わり、オンラインスクールを運営してきた経験の集大成として、このリニューアルに向き合いました。
デザインはもちろん、画面構成やUI、コーディングの仕様に至るまで、自分自身が中心となって設計を行いました。
もちろん、「AIを使わない」という意味ではありません。
実際に現在では、別サービスであるKIRIHARA Online Academyのリニューアルでは、コーディングの大部分をAIに任せています。
AIは、これからのWeb制作に欠かせない存在です。
ただ、それでも「どんなブランドを作るのか」「ユーザーに何を感じてもらいたいのか」を考える仕事は、人にしかできないと私は考えています。
今回のワールドトークのリニューアルは、その考えを形にした一つの作品でもありました。
この記事では、11年ぶりとなったワールドトークのリニューアルについて、デザインの意図や制作の裏側をお話ししたいと思います。
はじめまして。株式会社ライトアップの森山(@wu_moriyama)です。
これまで、15年以上のオンラインスクール運営と、200校以上のスクール立ち上げを実施してきました。
ワールドトークは立ち上げ当初から、私がデザイナーとして参加していたプロジェクトです。
今回は、そのリニューアルの秘話をお届けいたします。
前回のリニューアルは2014年。気が付けば11年が経っていました。
実は、ワールドトークの前回の大きなリニューアルは2014年です。
そのため、今回のリニューアルは約11年ぶりとなります。

「11年間、一度もリニューアルをしていなかったのですか?」
そう聞かれることもありますが、実はそうではありません。
何度もリニューアルを計画しました。
デザインを作り、開発を進め、途中まで完成したこともあります。
しかし、そのたびにスケジュールや優先順位の変更によって中断し、公開までたどり着くことができませんでした。
その理由は、とてもシンプルです。
ワールドトークが、想像以上に大きなサービスへ成長していたからです。
長く運営するほど、サイトは簡単に変えられなくなる
ワールドトークでは、長年SEOにも力を入れてきました。
英検対策、TOEIC対策、発音、英文法、初心者向け、お子さま向け…。
ユーザーのさまざまな目的に応えられるよう、多くのページを作り、一つひとつコンテンツを積み重ねてきました。
それは集客という意味では大きな資産になりました。
しかし同時に、「サイト全体をリニューアルする難しさ」も年々大きくなっていったのです。
トップページだけを作り直せば終わるわけではありません。
数多くの下層ページ、共通パーツ、導線、デザインルール…。
一つ変更すれば、その影響はサイト全体へ広がります。
サービスが成長するほど、リニューアルには時間も人も必要になります。
これは、長く運営しているサービスならではの悩みなのかもしれません。
そのため、「リニューアルしたい」という気持ちは何度もありながら、目の前のお客様対応や新機能の開発を優先し、気が付けば11年という時間が過ぎていました。
今回の目的は「デザインを新しくすること」ではありませんでした
今回のリニューアルで、私が一番大切にしたことがあります。
それは、
デザインを新しくすることではありません。
ワールドトークというブランドを、もっと伝えることでした。
ホームページは、見た目をきれいにするためだけのものではありません。
初めて訪れた人へ、
「どんなサービスなのか。」
「何が強みなのか。」
「なぜ選ばれているのか。」
それを一瞬で伝えるための場所です。
だから今回のリニューアルでは、ロゴやキービジュアル、ページ構成、講師ページに至るまで、すべてを「ブランドをどう伝えるか」という視点で見直しました。
ここからは、そのデザインの裏側について、一つずつご紹介していきたいと思います。

デザインを新しくすることではなく、ワールドトークというブランドを、もっと伝えること
リニューアルを進める中で、私が何度も自分に問いかけていたことがあります。
「このデザインは、ワールドトークらしいだろうか。」
流行のデザインにすることは難しくありません。
今のWebデザインには、ある程度のトレンドがあります。
余白を広く使う。
シンプルなレイアウト。
角を丸くする。
グラデーションを使う。
こうした流れを取り入れれば、「今っぽいホームページ」を作ることはできます。
でも、それだけではワールドトークらしいホームページにはなりません。
私が今回作りたかったのは、流行のデザインではなく、「ワールドトークというブランドが伝わるデザイン」でした。
だから今回のリニューアルでは、見た目を変えること以上に、「なぜそのデザインなのか」という理由を一つひとつ考えながら制作を進めました。

ロゴは「覚えてもらうこと」を最優先に考えました
今回、最初に見直したのがロゴです。
実は、一見するとそれほど大きく変わっていません。
フォントもこれまでのイメージを引き継ぎ、地球のモチーフもそのまま残しています。

一方で、細かな部分は大きく見直しました。
まず、ロゴタイプは現代のデザインに合わせて少し太くしました。
以前よりも視認性が高くなり、小さく表示されたときでもブランド名が読み取りやすくなっています。
さらに、大きな変更として、ロゴの下に「ワールドトーク」というカタカナ表記を追加しました。
そして、サービス名の文字色も変更しています。
これまではブランドカラーに合わせて青を使用していましたが、今回はグレーに近い黒へ変更しました。
青はワールドトークらしさを表現する大切な色です。
一方で、ブランド名そのものは、まず「読んでもらい、覚えてもらうこと」が何より重要だと考えました。
だから今回は、ブランドカラーを主張するよりも、ブランド名がしっかり目に入り、記憶に残ることを優先しています。
以前の私は、「地球のマークを覚えてもらえればいい」と考えていました。
もちろん、その考え方も間違いではありません。
ただ、初めてワールドトークを知る方にとって、一番覚えてほしいのはサービス名です。
検索するときも、人へ紹介するときも、必要になるのはブランド名だからです。
だから今回は、ロゴマークだけではなく、「ワールドトーク」という名前が自然と記憶に残ることを意識しました。
ちなみに、サービス立ち上げ当初のロゴには「ワールドトーク」という文字が入っていました。

そう考えると、今回のリニューアルは新しくしたというよりも、少し原点へ戻ったデザインなのかもしれません。
ブランドカラーも、11年間守り続けてきた色があります
ワールドトークといえば、「青」。
そう感じてくださる方も多いのではないでしょうか。
実はこの青は、2014年のリニューアルで採用したブランドカラーです。
地球をモチーフにしたサービスということもあり、空や海を連想させる青を基調にしました。
この色には、もう一つ理由があります。
オンライン英会話は、一日に何度もサイトを訪れる方も少なくありません。
レッスンを予約し、講師を探し、教材を確認する。
長時間利用するサービスだからこそ、目が疲れにくく、安心感のある色にしたいと考えました。
また、少し明るさのある青を選ぶことで、「勉強」という少し堅いイメージではなく、「英語って楽しい」と前向きな気持ちになれるような空気感も意識しています。
今回のリニューアルでは、このブランドカラーはそのまま活かしながら、サイト全体のテキストカラーを少しだけ黒に近づけました。
以前よりもコントラストを高めることで可読性が向上し、サービス内容や各ページのメッセージがより読みやすくなっています。
ブランドカラーで世界観を伝えながら、文字はしっかり読んでもらう。
派手な変更ではありませんが、このバランスも今回のリニューアルで大切にしたポイントの一つです。

英語が怖いを、楽しい!に。キービジュアルは、5年前から考えていました。
今回のリニューアルで、特に思い入れがあるのがトップページのキービジュアルです。
実は、この構想自体は2020年頃から考えていました。
当時もリニューアルを進めようとしていたのですが、途中で計画が止まり、そのまま形にすることができませんでした。
それから約5年。
ようやく今回、そのイメージを形にすることができました。
「日本人講師」ではなく、「英語って楽しそう」が伝わる写真へ
以前のワールドトークでは、「日本人講師のオンライン英会話」ということを強く伝えるデザインにしていました。
もちろん、それは今でもワールドトークの大きな強みです。
英検やTOEIC、英文法、発音矯正など、日本人だからこそ細かく説明できるレッスン。
初心者やお子さまが安心して始められる環境。
これは、他社にはない価値だと思っています。
でも、ホームページを訪れた人が最初に知りたいのは、「日本人講師がいること」だけでしょうか。
私が考えた答えは、少し違いました。
ワールドトークが届けたいのは、単に英語を教えることではありません。
英語を好きになってもらうこと。
「英語が怖い。」
そう感じていた人が、
「英語って、意外と楽しいかもしれない。」
そう思えるきっかけを作ることです。
だから今回のキービジュアルでは、「先生が教えている写真」ではなく、英語を楽しんでいる空気が伝わる写真を選びました。

その方が、ワールドトークらしいと感じたからです。
キャッチコピーを主役にしたかった
ワールドトークでは、2018年頃からブランドメッセージとして、
「英語が怖い、を楽しい!に。」

という言葉を使っています。
この言葉は、私たちがずっと大切にしてきた想いです。
だから今回のリニューアルでも、このコピーを一番伝えたいと考えていました。
ただ、写真の上に文字をそのまま載せると、どうしても背景に埋もれてしまいます。
ホームページではよく、黒い帯や半透明の背景を敷いて文字を読みやすくするデザインがあります。
もちろん、それも一つの方法です。
でも、ワールドトークらしい表現ではありませんでした。
青い円には、ブランドを象徴する意味があります
そこで採用したのが、キャッチコピーの背景に配置した青い円です。
デザインとしては、正直に言うと少し難しい形です。
四角形の方がレイアウトはしやすく、自由度も高くなります。
それでも、あえて円を選びました。
理由はシンプルです。
ワールドトークと言えば、「地球」。
ロゴにも使われている、サービスを象徴するモチーフです。
その世界観を、トップページでも自然に感じてもらいたいと思いました。
キャッチコピーの背景をただの装飾にするのではなく、ブランドを伝える要素の一つにしたかったのです。

細かい部分なので、意識して見なければ気付かれないかもしれません。
でも、こうした小さな積み重ねが、「なんとなくワールドトークらしい」という印象につながるのではないかと考えています。
デザインは、見た目を整える仕事ではありません
今回のリニューアルを通して改めて感じたことがあります。
それは、デザインとは見た目を整える仕事ではないということです。
写真一枚にも理由がある。
色にも理由がある。
形にも理由がある。
そして、その一つひとつがブランドを作っていきます。
だから私は、「おしゃれなデザイン」を作りたかったのではありません。
ワールドトークというサービスが、初めて訪れた方にも自然と伝わるホームページを作りたかったのです。
その考え方は、ロゴでも、キービジュアルでも、この先ご紹介するページ構成でも、すべて共通しています。
「日本人講師」だけでは伝わらない。だから「目的」から選べるホームページにしました。
ワールドトークの一番の特徴は、「日本人講師がメインのオンライン英会話」であることです。
これはサービスを始めた頃から変わらない、私たちの大きな強みです。
でも、ホームページを見ていて、あることに気付きました。
「日本人講師だから安心。」
もちろん、それは伝わっています。
でも、それだけでは、お客様は「自分に合っているか」が分からないのです。
例えば、一言で「日本人講師」といっても、お客様がワールドトークを利用する目的は本当にさまざまです。
- 英検に合格したい。
- TOEICの点数を上げたい。
- 英文法を基礎から学びたい。
- 発音をきれいにしたい。
- 英語が苦手なお子さまに、楽しく英語を好きになってほしい。
- 仕事で英語が必要になった。
- 旅行前に少しだけ英会話を練習したい。
それぞれ求めているものは違います。
つまり、「日本人講師」というのは入口であって、ゴールではありません。
本当に伝えるべきなのは、その先にある「あなたの目的なら、この先生、このレッスンがありますよ。」ということでした。
一番目立つ場所に「目的」を置いた理由
そこで今回、トップページで一番大きく変えたのが「目的タグ」です。
- 英検対策
- TOEIC対策
- 初心者英会話
- 発音
- 英文法
- キッズ英会話
ホームページを開いた瞬間、自分の目的を見つけられるようにしました。

デザインとしては、とてもシンプルな変更です。
でも、この変更には大きな意味があります。
人は、サービスを探すときに「サービス名」で探しているわけではありません。
「英検を何とかしたい。」
「TOEICを頑張りたい。」
「初心者でも安心かな。」
そんな自分の悩みや目的を解決できるかどうかで判断しています。
だから最初に伝えるべきなのも、「私たちはこんなサービスです。」ではなく、「あなたは何をしたいですか。」なのではないかと考えました。
目的の先には、それぞれの専門ページがあります
もちろん、目的タグを並べるだけでは意味がありません。
クリックした先にも、その目的に応えられるページが必要です。
そこで今回のリニューアルでは、英検対策、TOEIC対策、英文法、発音、初心者向けなど、それぞれ専用のトップページを新たに設計しました。
デザインの雰囲気や世界観はトップページと統一しながらも、伝える内容は目的ごとに大きく変えています。
- 英検なら、英検の合格実績。
- TOEICなら、スコアアップのサポート。
- 初心者なら、日本人講師だから安心して始められること。
どのページも、「ワールドトークはこんなサービスです。」ではなく、「あなたが探しているのは、きっとこのページです。」という気持ちで作っています。




これはSEOのためだけではありません。
広告から来た方も、AI検索から来た方も、SNSから来た方も、入口は違います。
でも最終的には、「自分に合っている」と感じてもらうことが大切です。
そのために、それぞれの目的に合わせた入り口を用意しました。
デザインとは、迷わせないこと。
今回のリニューアルで改めて感じたことがあります。
ホームページは、情報を増やせば親切になるわけではありません。
むしろ情報が増えすぎると、人は選べなくなります。
だからデザインとは、「情報を足すこと」ではなく、「必要な情報へ最短でたどり着けるようにすること」なのだと思っています。
ワールドトークには、本当に魅力的な講師がたくさんいます。
対応できるレッスンも幅広く、サービスとして伝えたいことは山ほどあります。
でも、それを全部トップページに並べても、お客様には伝わりません。
まずは「自分の目的」を見つけてもらう。
そこから必要な情報へ進んでもらう。
そんなホームページを目指しました。
そして、その考え方は、最後にご紹介する講師ページのリニューアルにもつながっています。
ワールドトークで、一番大切なのは講師です。だから最後に、講師ページを一番見直しました。
今回のリニューアルで、もう一つ特に力を入れたのが講師ページです。
ワールドトークにとって、一番大切な存在は誰か。
そう考えたとき、答えはとてもシンプルでした。
講師です。

どれだけホームページがきれいでも。
どれだけデザインが洗練されていても。
実際にレッスンを受けるのは、お客様と講師です。
だからこそ、ワールドトークの価値は講師が作っていると言っても過言ではありません。
本当に魅力的な講師ばかりだからこそ、難しいこともありました
ワールドトークでは、講師の採用基準を比較的高く設定しています。
英語力だけではありません。
教える力や人柄、レッスンへの考え方なども含めて、一人ひとり丁寧に見ています。
その結果、本当に個性豊かで魅力的な講師が集まってくれました。
講師プロフィールを見ているだけでも、
「こんな経歴だったんだ。」
「こんなレッスンが得意なんだ。」
と、新しい発見があります。
これはワールドトークならではの魅力だと思っています。
でも、その一方で課題もありました。
情報量が多すぎるのです。
プロフィールが充実している分、読むのに時間がかかる。
講師が多い分、誰を選べばいいのか迷ってしまう。
そして、「予約したい」という気持ちになる前に疲れてしまう。
実際に、そうしたお声をいただくこともありました。
「魅力を伝えること」と「予約しやすいこと」は、どちらも大切です
そこで今回、一番意識したのは情報の整理です。
講師の魅力はしっかり伝えたい。
でも、読みやすくしたい。
比較もしやすくしたい。
そして、「この先生にお願いしたい」と思ったら、すぐ予約できるようにしたい。
このバランスを何度も考えました。
情報を減らせば、予約はしやすくなります。
でも、それでは講師の魅力が伝わりません。
逆に、すべての情報を載せれば安心感はありますが、今度は読むこと自体が負担になります。
だから、「何を残し、何を後ろへ移動するか」。
その整理に、一番時間をかけました。


見た目は少し変わっただけに見えるかもしれません。
でも、その裏では、一つひとつの情報の役割を見直しています。
UI・UXとは、迷わせないことだと思っています
最近は、UIやUXという言葉をよく耳にします。
もちろん、デザインの美しさも大切です。
でも、私が考えるUI・UXは少し違います。
「迷わせないこと」。
これに尽きると思っています。
どこを押せばいいのか。
何を見ればいいのか。
次に何をすればいいのか。
それが自然と分かる。
そして、お客様が本当に知りたい情報に、最短でたどり着ける。
その結果として、安心して予約できる。
それが、良いUI・UXなのではないでしょうか。
だから今回の講師ページでは、「おしゃれさ」よりも「分かりやすさ」を優先しました。
これはトップページでも、目的ページでも、一貫して意識してきた考え方です。
11年かけて育ててきたサービスだからこそ
今回のリニューアルを終えて、一つ感じたことがあります。
新しいサービスを作ることは、大変です。
でも、11年間運営してきたサービスをリニューアルすることは、それ以上に難しいのかもしれません。
長く続けていると、お客様の声が増えます。
機能も増えます。
ページも増えます。
サービスは少しずつ複雑になっていきます。
その積み重ねは、決して悪いことではありません。
むしろ、多くのお客様に選ばれてきた証です。
だからこそ、その価値を壊さずに、新しく生まれ変わらせることが今回の一番のテーマでした。
デザインを変えることが目的ではありません。
ワールドトークというブランドを、これからも長く愛していただけるサービスに育てていくこと。
そのための11年ぶりのリニューアルだったと思っています。


AI時代になっても、ブランドを考える仕事はなくならない。
この記事の最初で、
「これが、自分でデザインする最後のホームページになるかもしれない。」
という話を書きました。
あれから一年。
本当に、その通りになりました。
その後リニューアルを行った「KIRIHARA Online Academy」では、コーディングのほとんどをAIに任せています。
以前のように、一行ずつHTMLを書き、CSSを書き、JavaScriptを書いてホームページを作ることは、ほとんどなくなりました。
AIへ指示を出し、出来上がったものを確認し、必要に応じて修正する。
そんな制作スタイルへ、大きく変わっています。
数年前には想像もできなかったことです。
でも、不思議と「自分の仕事がなくなった」とは思いませんでした。
むしろ、逆でした。
AIは「どう作るか」は得意。でも、「何を作るか」は教えてくれない。
AIは、本当に優秀です。
コーディングも速い。
デザインのパターンもたくさん知っています。
レイアウトも整えてくれます。
でも、一つだけAIが決められないことがあります。
「何を伝えるホームページにするのか。」
これは、人が決めるしかありません。
ワールドトークでは、
「日本人講師を前面に出そう。」
ではなく、
「英語が怖い人に、安心してもらえるサービスにしよう。」
という想いがありました。
だから写真を変えました。
ロゴを見直しました。
ページ構成を変えました。
目的別の導線を作りました。
講師ページを整理しました。
一つひとつの判断には、「どう見せるか」ではなく、「何を伝えたいか」という理由があります。
その理由を考えることは、AIにはできません。

AIが進化するほど、人が考える時間はもっと大切になる。
私は、AIによってデザイナーやエンジニアの仕事がなくなるとは思っていません。
なくなるのは、「作業」です。
考える仕事は、むしろ増えていくと思っています。
ブランドをどう伝えるか。
お客様にどんな体験を届けたいのか。
何を残し、何を変えるのか。
その答えを出すのは、人です。
AIは、その答えを形にする最高のパートナーになります。
だから私は、AIを使うことに不安はありません。
むしろ、これまで以上に「考えること」に集中できる時代が来たと感じています。
このリニューアルは、一つの区切りでした。
11年ぶりのリニューアル。
正直、大変でした。
途中で何度も計画が止まりました。
「本当に公開できるのだろうか。」
そう思ったこともあります。
でも、だからこそ、完成したホームページを見たときは、大きな達成感がありました。
これまで積み重ねてきた経験。
- ホームページ制作
- オンラインスクール運営
- SEO
- 広告
- UI・UX
- ブランド
その一つひとつを、このリニューアルへ込めることができたと思っています。
そして、これが自分でコードを書く最後のホームページになったとしても、不思議と後悔はありません。
今は、その先にもっと面白い時代が待っていると思っているからです。
AI時代だからこそ、「ブランド」が残る。
ホームページは、AIが作れる時代になりました。
デザインも、コーディングも、以前よりずっと簡単になります。
でも、その会社らしさは、AIだけでは作れません。
何を大切にしている会社なのか。
どんな価値を届けたいのか。
どんな想いでサービスを続けているのか。
そうした積み重ねが、ブランドになります。
そして、そのブランドがあるからこそ、AIにも、人にも選ばれるサービスになっていくのだと思います。

今回のリニューアルで私が本当に作りたかったのは、新しいホームページではありません。
これからの10年も、ワールドトークらしくあり続けるための土台でした。
もしこの記事が、長くサービスを運営している方や、これからサイトリニューアルを考えている方にとって、少しでも参考になれば嬉しく思います。
そして、もし「自社の強みをどう伝えればいいのか」「ブランドをどう形にすればいいのか」と悩まれている方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にWTEまでご相談ください。
一緒に、そのサービスらしいホームページを考えさせていただきます。


