AIライティングを3年続けて、最後に書き始めたのはサービスの歴史でした。
最近では、仕事でAIを使うことが当たり前になってきました。
- メールを書く
- 企画書を作る
- 画像を作る
- そして、ブログ記事を書く
SEO対策に取り組んでいる企業であれば、AIライティングを活用して記事を制作しているところも、かなり増えてきたのではないでしょうか。
一方で、
「AIが書いた記事はSEOに良くない。」
「AIコンテンツは価値がない。」
そんな意見を耳にすることもあります。
その気持ちも、とてもよく分かります。
実際、私も最初はそう思っていました。
ただ、この3年ほど実際にAIライティングを使い続け、自社サービスでも検証を重ねてきた今は、少し考え方が変わりました。
はじめまして。株式会社ライトアップの森山(@wu_moriyama)です。
これまで、15年以上のオンラインスクール運営と、200校以上のスクール立ち上げを実施してきました。
この記事では、一般的なAIライティング論ではなく、
実際にAIライティングを3年間続けて見えてきたこと
そして、
これからの時代、人間が本当に書くべきもの
についてお話ししたいと思います。
AIライティングは、この3年で別物になりました。
ChatGPTが広く使われ始めた2023年頃、私もすぐにAIライティングの実験を始めました。
当時は毎日のように新しいプロンプトが共有され、「こう指示すると良い記事が書ける。」
そんなノウハウが次々に出てきました。
しかし、その頃のAIには大きな課題もありました。
もっとも困ったのは、
間違った情報を、それらしく書いてしまうこと。
存在しないデータ。
存在しない事例。
実績の数字も勝手に作ってしまう。
SEO記事は企業の公式サイトに掲載することも多いため、この問題は非常に大きかったと思います。
私自身も、公開前には必ず細かなファクトチェックを行っていました。
でも、それは数年前の話です。
2026年現在、AIライティングの精度は驚くほど進化しました。
公式サイトを読み込みながら情報を整理し、必要に応じて情報源を示し、「2026年現在」といった時点も明記する。
人間が調査するよりも丁寧に情報を整理し、法律やコンプライアンスの観点まで配慮した文章を書くことも珍しくありません。
もちろん、最終的な確認は必要です。
ですが、
「AIだから危ない」
という時代では、もうなくなりつつあります。
むしろ今後さらに精度は向上し、一般的な情報をまとめるという仕事については、人間との差はほとんどなくなっていくのではないかと感じています。

AIライティングは、本当にSEOに効果があるのか。
ここも、よく聞かれる質問です。
結論から言えば、私は十分に効果があると考えています。
少なくとも、自社で運営しているサービスでは、そのように実感しています。
SEOでは、コンテンツ量も大切な要素の一つです。
ビッグキーワードだけではなく、関連するさまざまな検索キーワードに対して記事を展開していくことで、サイト全体の情報量が増え、検索エンジンから評価されやすくなります。
AIライティングを活用すると、この「情報を広げる」という作業が圧倒的に速くなります。
しかも、現在のAIは利用コストも非常に低く、一記事あたりにかかる費用は以前と比べると驚くほど小さくなりました。
以前であれば、大量の記事を制作できるのは、資本力のある企業だけでした。
でも今は違います。
中小企業でも。
個人事業主でも。
十分に戦える環境になっています。
だから私は、
SEOに取り組むのであれば、AIライティングは積極的に活用した方がいい。
そう考えています。

AIが書いた記事に、本当に価値はあるのでしょうか。
SEOの話をしていると、必ず聞かれる質問があります。
「AIが書いた記事って、本当に価値があるんですか?」
これは、とても良い質問だと思います。
そして実は、この疑問はAIが登場するずっと前から存在していました。
以前は、企業がSEO記事を書くとき、多くの場合はWebライターへ依頼していました。
- 検索キーワードを決めて
- 構成を作り
- ライターが記事を書く
そんな流れが一般的でした。
その頃から、「こういう記事って、本当に価値があるんだろうか。」
という議論はありました。
つまり、
AIだから価値がない。
という話ではなく、
一般的な情報を整理した記事に、どれだけ価値があるのか。
という問いだったのです。
もちろん、価値はあります。
ここは誤解してほしくありません。
私はSEO記事を否定しているわけではありません。
AIライティングも、
Webライターも、
SEOそのものも、
どれも必要なものだと思っています。
例えば、
「オンライン英会話とは?」
「英検2級の勉強方法」
「TOEIC700点の目安」
こうした記事を探している人は、今もたくさんいます。
検索する人がいて、その悩みを解決できているのであれば、そこには十分価値があります。
だから、
AIだからダメ。
SEOだからダメ。
そんな単純な話ではありません。

でも、正直に言うと「つまらない」と感じることもあります。
少し言葉を選ばずに言うと、最近のSEO記事は、どれもよく似ています。
どの記事を読んでも、
同じような内容。
同じような構成。
同じような結論。
もちろん、情報としては間違っていません。
でも、読み終わったあとに、
「だから、この会社を信頼したい。」
と思える記事は、それほど多くありません。
これはAIだけの問題ではありません。
Webライターが書いても同じです。
情報が標準化されればされるほど、その情報自体の価値は少しずつ薄まっていきます。
そしてAIの進化によって、この流れは、これからさらに加速していくでしょう。
だからこそ、「標準化できない情報」に価値があります。
では、これから何を書けばいいのでしょうか。
私は、その答えはとてもシンプルだと思っています。
自分たちしか知らないことを書く。
これです。
例えば、
「メタディスクリプションは何文字以内が良いです。」
これは誰でも調べられます。
AIも書けます。
でも、
「50回以上メタディスクリプションを変更して分かったことがあります。」
と言われたらどうでしょう。
その続きを読みたくなりませんか。
ちなみに、私たちが何度も試した結果、メタディスクリプションを細かく調整するより、一本でも多く記事を書いた方が、SEOへの影響は大きいと感じています。
もちろん、これは私たちの経験です。
すべてのサイトに当てはまるとは限りません。
でも、こうした実験結果は、一般論ではありません。
私たちが実際に試したからこそ書ける情報です。
そして私は、AIも、こういう情報を求めるようになると思っています。
AIは、一般的な情報を誰よりも知っています。
だからこそ、まだAI自身が知らない情報。
つまり、企業が積み重ねてきた経験や、実験や、失敗や、成功事例。
そうした一次情報の価値は、これからさらに高まっていくと感じています。

私たちは、記事の書き方を変えました。
この考え方に変わってから、ワールドトークでも、KIRIHARA Online Academyでも、記事の作り方を大きく変えました。
以前は、「このキーワードについて説明する記事」を書くことが多かったのですが、
今は必ず、
自分たちが経験したことをどこかに入れる。
これをルールにしています。
- 自社で行っている施策
- 実際にお客様から頂いた声
- 講師のインタビュー
- サービスの実績や数字
- 私たちだから実践できるノウハウ
一般論ではなく、「私たちだから書ける話」を書いています。
すると、SEOだけではなく、AI検索でも、少しずつ変化が見えるようになってきました。
AIがサービスを紹介するとき、その会社やサービスが積み重ねてきた実績を引用する場面が増えてきたのです。
だから私は、これからのSEOは、
記事を書くことではなく、「自分たちの経験を残すこと」が重要になると思っています。
AIライティングを続けていたら、サービスの歴史を書き始めていました。
この考え方に変わってから、もう一つ大きく変わったことがあります。
それが、このブログです。
記事を書くテーマそのものが変わりました。
以前は、「SEOで検索されそうなキーワード」を中心に記事を書いていました。
もちろん今でも、その考え方は大切です。
でも最近は、それ以上に意識していることがあります。
それは、
自分たちの歴史を残すこと。
- ワールドトークを15年間運営してきたこと。
- KIRIHARA Online Academyを立ち上げたこと。
- SNSで試行錯誤を続けたこと。
- グループレッスンで感じたこと。
- 英検対策に力を入れてきたこと。
成功した話だけではありません。
思うように成果が出なかったこと。
何度も方向転換したこと。
「これは失敗だったな。」
と振り返るような出来事も含めて、できるだけ残すようになりました。
最初はSEOのために記事を書いていました。
でも気が付けば、サービスの15年間を記録するようなブログになっていました。

一般論より、「その会社だから書けること」の方が価値になります。
サービスを運営していると、本当にいろいろなことが起こります。
「これなら絶対うまくいく。」
そう思って始めた施策が、まったく成果につながらないこともあります。
逆に、「今さらこんな方法で?」
と思うような少しレガシーな施策が、意外なほど効果を発揮することもあります。
マーケティングには一般論があります。
でも、現場には一般論だけでは説明できないことがたくさんあります。
そして、その経験は、
その会社にしかありません。
だから私は、これから価値が高まるのは、
ノウハウそのものではなく、経験だと思っています。
「こうすると成功します。」
ではなく、
「私たちはこう試して、こういう結果になりました。」
この情報の方が、ずっと信頼できます。
AIも同じではないでしょうか。
AIは一般的な情報なら、もう十分すぎるほど知っています。
だからこそ、企業が積み重ねてきた経験や、失敗や、改善の歴史が、これからますます重要になっていくと思っています。
私は、プロンプトをほとんど作り込みません
「AIライティングのプロンプトを教えてください。」
最近、この質問をいただくことが増えました。
でも実は、私は決まったプロンプトをほとんど使っていません。
まず最初にやることは、記事を書くことではありません。
思いつくことを、全部箇条書きにすることです。
そのテーマについて、
- これまで試してきたこと
- 失敗したこと
- 成功したこと
- 数字
- エピソード
- ちょっとした気付き
思い出した順番で、どんどん書き出していきます。
気が付くと、100個近い箇条書きになっていることも珍しくありません。
私はこれを、「カルピスの原液」だと思っています。
この箇条書きこそが、自分たちしか持っていない情報です。
濃くて、そのままでは飲みにくいけれど、一番価値がある部分です。
私はこれを、
カルピスの原液
のようなものだと思っています。
そして、その原液をAIへ渡します。
「この内容を記事にできますか?」
たった、それだけです。
するとAIは、構成を整理し、話の順番を整え、読みやすい文章へ仕上げてくれます。
例えるなら、カルピスの原液を、
読者が飲みやすいカルピスウォーターにしてくれる。
そんな役割です。
AIが作っているように見えて、本当に価値があるのは、最初に用意した原液の方なのです。

AIの時代だからこそ、人間の経験に価値があります。
AIがどれだけ進化しても、経験まで作ることはできません。
- 15年間サービスを運営してきたこと
- 失敗して落ち込んだこと
- 思わぬ成果が出て喜んだこと
- 何度も試行錯誤を繰り返したこと
それは、AIには作れません。
だから私は、AIが普及した今だからこそ、自分たちの経験を書き残すことが、とても大切だと思っています。
もし、この記事を読んでくださっている方がサービスを運営されているのであれば、
ぜひ一度、これまで経験してきたことを箇条書きで書き出してみてください。
良かったことだけではありません。
失敗したことも、悩んだことも、迷ったことも、全部です。
その一つひとつが、あなたにしか書けない一次情報になります。
そして、その経験こそが、AIにも真似できない、これからの時代の一番の資産になると、私は思っています。
自分たちにしかない経験を、サービスの価値として発信しませんか
オンラインスクールを運営していると、日々の中にたくさんの一次情報が蓄積されていきます。
- 受講生からいただいた声
- 講師と一緒に改善してきたこと
- 集客施策を試して分かったこと
- うまくいかなかった経験と、そこから得た学び
しかし、実際には日々の運営に追われ、それらを整理して発信するところまで手が回らないことも少なくありません。
オンラインスクール向け予約システム「WTE」では、予約や決済などの運営基盤だけでなく、15年以上の自社運営で培った経験をもとに、サービスの強みを整理し、Webサイトやコンテンツとして伝えるためのご相談もお受けしています。
AIライティングやSEO、AIO・LLMO対策を取り入れながら、そのスクールにしかない経験や実績を、長く残るコンテンツへ育てていく。
そんな情報発信に取り組みたい方も、ぜひお気軽にご相談ください。

