2021年にこれから普及するオンラインレッスンについて
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- 投稿者:森山 卓
- カテゴリー:オンラインレッスンコラム
もくじ
2020年は新型コロナウイルスの影響で、レッスンのオンライン化が一気に進んだ一年でした
新型コロナウイルスによる未曾有のパンデミックは、多くの経営者に多大な経済被害をもたらし、店舗経営そのものが難しい時代になってしまいました。
政府やメディアは感染拡大を防止するため「自粛」や「ソーシャルディスタンス」を呼びかけ、人々の過度な接触は避けられるようになっています。
同時に「Zoom」などのチャットツールが広く普及し、テレワークの浸透や「オンライン飲み会」などを通じて、オンラインでのコミュニケーションが当たり前の時代となりました。
加えてテレワークを推進するため、国や公的機関からの補助金・助成金が増加したことで、2020年はレッスン事業のオンライン化が一気に進みました。
2021年もオンライン化の波は引き続き続いていく
このようなビジネスのオンライン化の流れは、2021年以降も引き続き続いていくと考えられます。
新型コロナウイルスの流行はいまだ収束の兆しを見せず、また、情報通信技術の発達や国や公的機関からのオンラインビジネスへのバックアップは、今後も続いていくからです。
では、2021年以降、どのようなオンライン事業が流行ると考えられているのでしょうか?
ここでは現時点で企業の参入数が増えていることから、今後市場が盛り上がるとされる業界を四つ紹介させていただきます。
オンラインフィットネス
オンラインフィットネス業界は、2020年も非常に流行しました。大手企業が新規事業としてオンラインフィットネスに取り組むケースも増えています。
以前からアメリカや中国などでは数多くのスタートアップ企業が立ち上がっている業界で、日本でもコロナウイルスの感染拡大をきっかけに成長市場として特に注目されるようになりました。
このような流行の背景には、動画配信サービスの普及があります。いまや動画配信サービスは娯楽の一つとして私たちに当たり前に利用され、動画と相性のいいサービスはYouTubeなどのプラットフォームを通じて着実に市場を拡大してきました。
エンタメ要素の強いフィットネス業界も、YouTuberやインフルエンサーたちのエクササイズ動画から知名度を上げているケースが増えています。
ただ、このようなエンタメの要素とは関係なく、健康に対する普遍的なニーズはいつの時代も存在するものです。たとえばダイエットだったり、あるいは外出自粛による運動不足だったり、フィットネスへの需要はむしろ高まっているとも言えるでしょう。
このような本気で健康を考えている方の需要に対しては、単に動画を配信するよりもパーソナルレッスンを行う方が効果的です。市場が成長し始めたこのタイミングでオンラインフィットネス業界に参入するのは、戦略的に非常に有利であると言えます。
オンライン音楽スクール
オンラインスクールビジネスが流行り始めている中で、音楽教室は他の業界ほど急激に成長してきたわけではありませんでした。
というのも、音楽を教えるには音質やリズムといったことが非常に大切で、回線の悪さから音質が低下したり、リズムを合わせられなくなったりするオンライン環境は、音楽を教えるのに適さないと考えられてきました。
しかし今後は、5Gの導入に象徴される通信技術の向上から、回線によるボトルネックは改善されていくと考えられます。
したがって、これまではオンラインの音楽指導といえば録画した動画講義を用いるのが一般的でしたが、今後はむしろそのような動画を一つの集客手段とし、マンツーマンのオンラインレッスンでマネタイズを行うモデルが普及するでしょう。
課題があるとすれば、生徒が楽器を演奏したり歌を歌ったりするための場所、画面を通して細かい指の動きなどを把握するための環境を整備できるかどうかというところでしょうか。これらの課題を解決できる工夫があれば、オンライン音楽スクールは今よりもさらに広がっていくと考えられます。
具体的なサービス内容としては、お子様向けにはピアノやフルートなどの楽器を教えるサービス、大人にはボイストレーニングやポップスに適した楽器演奏の指導、あるいはプロを目指す方には専門的なトレーニングを施すものなど多岐に渡ります。
オンライン日本語教室
オンライン日本語教室は、2019年の「特定技能ビザ」の導入から特に流行り始めたサービスです。このビザの導入により外国人労働者の数が増え、彼ら彼女らに日本語を教えたいという企業側のニーズが高まっています。
また、日本で働きたいというアジア圏の方々のニーズは以前から高く、日本語能力試験などの資格試験対策として利用されるほか、その他の地域の方であってもアニメや漫画など日本の文化を知りたいというニーズから、オンライン日本語教室は多く利用されています。
このような流行があり、日本語教室の日本人講師を求める声も大きくなっています。日本語を教える日本語講師も不足する中、オンラインで日本語講師を育成するサービスも広まっています。
さらに2020年の新型コロナウイルスの影響もあり、オンライン日本語教室は非常に成長が期待される業界です。
オンライン英会話スクール
英会話はオンラインスクールの中でも特に歴史が長く、2005年ごろから注目されてきた業界です。大手企業や大手教育機関も多数参入しています。
そのため、これから参入するには難しいと思われている業界です。
たしかにオンライン英会話スクール業界はすでに市場が成熟しており、全体のユーザー数が増えることは考えにくいため、参入すれば市場のパイの奪い合いになります。他のスクールの真似をしているだけでは到底勝ち残ることはできないでしょう。
しかし、実際にオンライン英会話スクール業界に身を置く弊社が見る限り、まだまだ新規参入する余地は残されていると考えています。他のスクールがやっていないこと、できないところに目を向ければ、市場に参入することは十分に可能です。
他の業界もオンライン需要は増えていく
今回は特に成長が期待されているオンラインスクールサービスを紹介してきましたが、他の業界でもオンライン化に対する需要は高まっています。
市場が成長し始めたタイミングで参入し、しっかりとポジションを取ることができていれば、市場が成熟したときに業界トップのサービスを作り出すことも可能です。
ほとんどの業界ではオンライン化に取り組み始めたばかりですので、自社の強みを生かしながらオンラインビジネスの市場に参入するのは、今が大きなチャンスです。