システムに関するご質問

オンラインレッスンで使用する通話システムは何が良いですか?【3つのポイント】

Q. オンラインレッスンで使用する通話システムは何が良いですか?

はい、2021年度においては、ZOOMをお薦めしております。
2020年のコロナ禍以前の話をしますと、Skypeを薦めておりました。

簡単にお薦めする理由をまとめたいと思います。
通話システムの選び方として3つのポイントがあります。

  • 通信が安定していること
  • ユーザーの負担にならないこと
  • 利益を圧迫しないこと

こちらの3点について、それぞれ解説させていただきます。

通話の安定性はオンラインレッスンの生命線!最重要視すべき項目です

通話の安定性はオンラインレッスン運営においての最重要項目として捉えてください。
オンラインレッスンにおいて、ビデオ通話はサービスの根幹となりますし、ここが不安定ですとどんなに良いレッスンを行っていたとしても、ユーザーの不満に繋がってしまいます。
ユーザーも折角の予約を、通話システムの不安定さで潰されてしまうのはストレスでしかありません。

近年においては、通話システム業界の活性化により、通話の安定性はかなり高水準となりました。
但し、それでも念には念を入れて、安心できる環境を整えるべきです!

弊社では安定性の観点を「通信量」「技術力」の2つの視点で考えています。

まず、通信量についての話をすると、元々、ZOOMの最初の売りは通信の容量が小さく、他社と比べてもかなり容量が小さく落ちにくい仕組みでした。
ただ、急成長中に色々と指摘されたセキュリティ対策のため、現在では通信量は上がり、現時点(※2021年12月)においてはZOOMよりSkypeの方が小さくなります。
他の有名な通話システムとも比較した所、そこまで大きな差はないというのが現状です。

もう一つ、技術力について。
今後通話システムが進化していく上で、きちんと時代の変化に追いつき、その上で安定性・安全性を維持していくためには高い開発力が求められます。
その意味でも、これまで長く通話システム開発に携わってきた、ZOOM、Skypeは信頼度が高いと考えています。
他にも世界的なシェアの高いGoogle MeetやMicrosoft Teamsなども信頼性は高いのではないでしょうか。

ユーザーの負担は出来る限り少なく!使い慣れているものを選ぼう

次にユーザーの負担についての話をしますと、オンラインレッスンを始めるために、新しい通話システムのインストールは若干の手間となります。
また、それに加えて新しい通話システムの場合、使い方を覚えなくてはならないのも負担になってしまいます。
そういう意味でも、ユーザーが出来るだけ使い慣れているものを選択することは大事かと思います。

これまで、ビデオ通話業界ではSkypeが圧倒的なシェアを持っていたため、多くのオンライン英会話スクールではSkypeを採用していました。
但し、コロナ禍を経たことで、ZOOMが一気にシェアを伸ばし、逆にSkypeは利用者数を減らしています。
日本国内においても、既にSkypeよりもZOOMの知名度の方が高く、使い慣れているという意味では、ZOOMに軍配が上がるのではないでしょうか。

Microsoft TeamsやGoogle Meetも世界的にはシェアを伸ばし、Skypeを追い抜いている状況ですが、日本国内の一般消費者からの認知度では、そこまで高いとは言いにくい状況です。
様々な点を考慮すると、ZOOMが一番薦めやすいというのが現状です。

レッスンの原価を抑えるためにも、利益を圧迫しない選択を!

最後に少しだけ経営的な観点でのお話ですが、オンラインレッスンの事業というものは1レッスンに対し、必ず講師の報酬原価がかかりますので、運営の手元に残る利益としてはそこまで多くはありません。
そのため、通話システムの使用で通話料・通信料がかかってしまうサービスだと、レッスン原価が更にかかってしまうため、利益を圧迫してしまいかねません。

そのため、スクールの規模がある程度の大きさになるまでは、出来る限り無料で利用できる通話システムの活用をお薦めしています。

近年ですと、ブラウザでのビデオ通話技術であるWebRTCが使いやすくなったことで、通話システムを自社開発したいというご要望も増えました。
勿論、自社オリジナルの通話システムは、理想的な環境構築のためには好ましい選択肢かもしれませんが、その分初期開発費もかかりますし、毎月の保守メンテナンスやトラブル時の対応を考えると、ランニングでの月額コストがかかります。

更に、録画機能やグループレッスンなども視野に入れるとサーバ費も追加で必要になりますので、あまり現実的な選択肢ではございません。
スクール規模が大きくなり、毎月の利益がそれなりになるまでは無料で使える通話システムを活用し、運営するのが好ましいのではないか?と考えています。

様々な面を考慮にいれると…

これら、総合的に判断しますと、弊社ではZOOMの使用をお薦めしたいと思います。
ただ、弊社オンライン英会話サービスでも使い続けているSkypeも、講師目線でお話するととても便利なツールです。

こちらについては、別の記事にてZOOMのメリット、Skypeのメリットをまとめさせていただきます。

また、どうしても通話システムの自社開発を希望されるお客様がいらっしゃいましたら、一歩手前のご提案となりますが、OEMでの通話システムのパッケージ提案も可能です。
今回の判断基準である、通信の安定性、ユーザーの負担を減らすという意味では、弊社でも自信を持ってお薦めが出来るものとなります。

少しでも興味がございましたら、一度お問い合わせ頂けますと幸いです。

森山 卓

株式会社ライトアップ・WTEサービス責任者

オンライン英会話ワールドトーク、オンラインレッスン予約システムWTE、KIRIHARA Online Academyの責任者をしています。 10年間オンラインレッスンサイトを作り続け、 自社サービスでの成長ノウハウ、150社以上の他社サービスでの立ち上げサポートなど、数多くのプロジェクトに関わらせていただいています。 資金調達・プラットフォーム構築・講師採用・会員集客・サービス運営までどんなご質問にもお答えできますので、お気軽にご相談ください。